ドン・ジョヴァンニ

日比谷の日生劇場で公演中の東京二期会のオペラ、モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」を見てきました。

この公演の目玉は、なんと言っても新演出。オーストリア人の女性演出家、カロリーネ・グルーバーさんが手がけています。

ドン・ジョヴァンニは言わずと知れたドン・ファンですが、この演出ではドン・ジョヴァンニを「他の人物の願望と憧憬から生まれた投影人物」ととらえているのだそうで、だから舞台に現れるドン・ジョヴァンニは、いつもの色男というよりは、どこかそこにいるのにいないような、幻のような感じ。

随所に「なんだこれは!」と驚いたり、「…何故?」と考え込んだり、「なるほど!」と膝を打ちたくなったりするような、斬新な演出がありました。

特に最後、結局ドン・ジョヴァンニが死ななかった(言っちゃった、これから見に行く方ごめんなさい)ところは、「ドン・ジョヴァンニは人間の欲望が作り出したもの」と考えれば納得!でした。

前回、二期会が「ドン・ジョヴァンニ」を上演した時は宮本亜門さんの演出で、その時も舞台を現代に移したりニューヨークの9.11テロをモチーフにしたり、なかなかセンセーショナルな舞台でした。

「ドン・ジョヴァンニ」というオペラには、演出家たちの「何か新しいことをやらかしたい」気持ちを刺激する何かがあるに違いありません。

今日の歌手陣は、ドン・ジョヴァンニを演じた宮本益光さんを始めスター揃いでしたが、中でもドンナ・アンナを演じた文屋小百合さんが圧巻でした。本当に素晴らしかった。感動しました。

興味が湧いちゃった方、あと2回、公演があります。今週末の土曜日と日曜日。今日のキャストが出演するのは日曜日です。日生劇場にGO!