ルサルカ

新国立劇場のオペラ「ルサルカ」の公開ゲネプロを見てきました。

「ルサルカ」は、チェコのドヴォルザーク(『新世界』が有名ですよね)の作品です。もともとのルサルカは、スラヴ神話の水の女神。

女神というよりは、若くして死んだ花嫁や水の事故で死んだ女性の美しい幽霊で、美貌と踊りで男を惑わせ、命尽きるまで踊り狂わせます。

バレエの「ジゼル」やプッチーニのオペラ「妖精ヴィッリ」の題材にもなっていますね。

オペラの「ルサルカ」はこれにアンデルセンの「人魚姫」の要素を足したようなお話です。

愛してしまったせいで、王子を死に追い込まねばならない、ルサルカの悲しい宿命。王子の身になってみると「とんだ災難」と思えなくもありませんが、とにかく「悲しい悲しいお伽話」という空気が音楽にも舞台にも満ち満ちていて、素敵でした。

こんなにも「お伽話」の色が濃いオペラは珍しいかもしれません。今回の演出は北欧の劇場で作られたものなので、もしかするとそれも影響しているかもしれませんが。

私は、ルサルカのアリア「白銀のお月様」(このオペラの中ではこの曲だけが特に有名です)や森の精の三重唱「わたしの美しい髪を見て」を歌ったことがあるのですが、オペラを見るのは初めてでした。

世界的にもあまり上演機会の多い作品ではないし、ドヴォルザークの旋律やオーケストレーションはなかなか日本人好み。この機会に新国立劇場で見てみてはいかが?