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俳優の三浦友和さんが、還暦を前に半生を綴ったエッセイを出版し、そこには百恵さんとの結婚の秘話なんかも書かれているそうで、話題になっています。

三浦友和さんと百恵さんは、もはや伝説のような素晴らしいご夫婦で、毎年「いい夫婦の日」におこなわれる「理想の夫婦」アンケートでは6年連続でNo.1に選ばれているのだそうです。

中でも特にこのお二人を支持しているのは、圧倒的に40代以上の男性、というのを聞いて、とても興味深く感じました。

もちろん、その世代は百恵さんが大スターだった頃を知っている、というのも大きいと思います。

でも、「女性が結婚しても仕事を続けるか否か」についての、おもに男性の価値観が、この30年で劇的に変化したのではないかと思うのです。

私の世代(現在30代)だと、結婚と同時に女性が仕事を辞めるのはどちらかというと少数派。仕事を続けたかったのに続けられなかった先輩女性から見れば、「結婚したら辞めてね」というプレッシャーがなくなって、いい時代なのかもしれません。

が、ここ20年、日本の景気は悪くなるばかり。それにともなってか?男性の側が徐々に、「結婚したら家に入って俺を支えろ」から、「できれば妻もちょっとは稼いでくれた方が」さらには「そんな全面的に俺に寄りかかられても困る」に変化しているような気が…。

だからもし、もしですよ、今、百恵さんほどの大スターはもういないけど、たとえばAKBの前田敦子ちゃんなんかがコンサートで突然、「私、結婚します」と言ってステージにマイクを置いて去ったりしたら、百恵さんがそうした時のように支持されるでしょうか。

その結婚相手というのが、当時の友和さんのような駆け出しの若手俳優だったとして、「あっちゃんは内助の功に徹するのだな、エライ」とはならない気がするんですよね。

今の30代以下の男性の妻に対する本音は、「家事も育児もできれば全部やってほしい、そして、あんまり全面的に面倒見なくていいように外でお金も稼いできてほしい」ではないでしょうか。

20代にもなると、妻が自分より収入が多いことに抵抗がある男性も少なくなりそうなので、女がどんどんスーパーウーマンにならなければなりません。

つくづく、友和さん世代の男性は重いものを背負って頑張っていたものです。このご夫妻への男性票は、妻としての役割を完璧に果たしている「憧れの百恵ちゃん」への票プラス、同じように頑張っている男性たちの「友和エライ」票なのではないでしょうか。

ま、その代わり最近は「イケダン(奥さんを大事にするイケてる旦那さんね)」とか「育メン(育児の大好きなメンズ)」とかが流行っているみたいだし。

さすがに子ども「産む」のは女性にしかできないけど、それ以外は家事も育児もぜーんぶ男の人にだってできるわけで、これから20年の間には、男女の役割がそっくり変わっちゃう日がくるかもしれませんね。