延長戦に入りました

今読んでいるのは、奥田英朗さんの「オリンピックの身代金」という小説です。

東京オリンピックにテロを企てて国から大金をまき上げ、「富の配分」を正そうとする東大生のお話(まだ途中までしか読んでいないので適当です)で、「社会派サスペンス」という感じでしょうか。

奥田英朗といえば、直木賞を受賞した「空中ブランコ」をはじめとする、ぶっとび精神科医の伊良部一郎シリーズ(あとの2作は「イン・ザ・プール」と「町長選挙」、すごく面白いです)が有名で、テレビドラマにもなりましたよね。

それとこれとは同じ作家が書いたものと思えないくらい、毛色の違う作品です。まるで別人みたいに様々な作品を書いてくれるところが、奥田さんの魅力かもしれません

が、そんな奥田英朗さんの書いたものの中で私が一番好きなのは、小説ではなく「延長戦に入りました」というエッセイ集です。

スポーツをこよなく愛する奥田さんが、自身のスポーツ体験やスポーツ観戦を通じて感じたことを雑誌に連載し、それをまとめたもの。

例えば「水球の選手はあの赤ちゃんみたいな帽子をかぶらなければならないのか」とか「図書館でスポーツ新聞を読みたい時の振る舞い方」とか、視点がオリジナリティに溢れていて、電車の中では読めないくらい、抱腹絶倒です。

今の私は、「読書の秋」というより「高野聖」の暗譜が捗らないので「現実逃避」のために本を読んでいたりしますが、奥田英朗作品、おすすめですよ。