サロメ

新国立劇場の公演、リヒャルト・シュトラウスのオペラ「サロメ」を見てきました。

オペラの「サロメ」は、聖書に出てくる「洗礼者ヨハネの斬首」のエピソードをもとにオスカー・ワイルドが書いた戯曲が原作で、リヒャルト・シュトラウスの出世作です。

預言者ヨハナーン(洗礼者ヨハネ)に恋をして、口づけを迫るものの拒絶されたサロメが、結局ヨハナーンを殺させ、その首を手に入れて口づけする、という、なんともショッキングなお話です。

生首にしてでもヨハナーンに口づけしたい、という倒錯した欲望を満たすため、サロメは、母の再婚相手であるヘロデ王の自分に対する歪んだ愛情を利用します。

ヘロデ王の所望する踊りを踊る代わりに、欲しい物を何でも与える、と約束させるのです。

そうして踊られるのが、「七つのヴェールの踊り」。エキゾティックな音楽に乗って、サロメが身にまとったヴェールを一枚一枚剥ぎ取りながら官能的に踊る、このオペラの見せ場です。

演じるのは歌手なのに、見せどころが「踊り」って…なかなか大変そうですね。でも昨日サロメを演じたスウェーデン人ソプラノ、エリカ・スンネガルドさんの踊りは素晴らしかったです。

ついでに脱ぎっぷりも素晴らしかったです(笑)。「サロメ」が舞台にかかると必ず、サロメが裸になるかどうかが話題になりますが、今回の方は、最終的にはほぼ全裸

ちなみに前回新国立劇場でサロメを演じた方は裸にはならなかったそうです(新婚のご主人が一緒に来日していたとか)。

「高野聖」で「脱ぐ女」を演じている最中の私としては、今回ばかりは他人事ではありません。

裸になるサロメを見つめながら思ったことは、やはり重要なのは「脱ぐか脱がないか」ではなくその見せ方だということ。もとよりオペラは「脱いでなんぼ」のエンターテイメントではないわけで、その過程の説得力や芸術性を追求しなければ意味がありませんよね。

その点でも昨日のサロメはとても美しかったです。ドキドキするような官能的な踊りの後で、最後にいよいよ胸があらわになると、こちらはなんだか急に「へぇー」と冷静になってしまい(見たいものが見られて満足したのかしら)、見せなくてもよかったのでは?とも思いましたが。

うーむ。勉強になりました。というか、ますます考えるきっかけになりました。

サロメの踊り(なんか踊りのことばかり書きましたがシュトラウスの出世作だけあって音楽も衝撃的で素敵です)に興味のある方、明後日22日の土曜日に千秋楽の公演があるので、ぜひ新国立劇場に行ってみてくださいね。

 
  • コメント(全1件)
  • Kaiser 
    10/21 03:12


    GREEの知合いがユダヤ人の役で歌ってました!オペラ歌手は、余り、脱いで貰いたく無い方が多いです!!

         御方の日記
  • GREEにログイン(新規登録)するとコメントを書くことができます。
    ログイン(新規登録)