玉サマ

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日生劇場でおこなわれている、坂東玉三郎さんの舞踊公演を見に行ってきました。

歌舞伎の公演ではなく玉三郎さんのリサイタルのようなもの(でも一ヵ月近く毎日公演していますが)で、今回の演目は、「傾城」「藤娘」「楊貴妃」の三つ。

何と言っても「藤娘」を勉強中の私なので、一度は生で玉三郎さんの藤の精を見ておかねば、と思い、オペラなみ(あはは)に高いチケットを奮発しました。

感想は、…なんと表現すればよいのでしょう、踊りの舞台を見た、というより玉三郎さんの魔法にかけられた、という感じです。

まず、舞台や衣装がとんでもなく豪華なんです。「傾城」の冒頭の咲き乱れる桜、鳳凰が刺繍された打掛を着て高下駄(あれ何と呼ぶんですか?こっぽり?)を履いた玉三郎さんのおいらん道中、幕切れで降り出す雪。「藤娘」で舞台じゅうに枝垂れ咲く藤。

舞台にパッと明かりが入るたび、客席からはため息がもれるほど、ただただ美しかったです。

玉三郎さんの踊りは、踊りというよりも何か「振り」とか「手順」とかを超越した、別のもののようでした。それでいてどの瞬間を写真に撮っても絵になる、完璧な姿。

私なんかの踊りとは次元が違いすぎて「参考になる」どころではありませんでした。すっかり魔法にかかって、ポーっとなって終わり。あの方は魔女にちがいない。

すごいなぁ。本当に。おそらく一つ一つ計算し尽くされているのであろう、首の振り方の角度なりと真似したいものです。