Mettere in Gola

「高野聖(ちなみにこうやひじり、と読みます。こうやせい?とかたかののひじり?とか聞かれたりするけど)」は、泉鏡花の小説です。

高野山の偉いお坊さまが、修行中の若い頃に飛騨の天生峠で出会った妖艶な女のことを語る、道行きの物語です。

それをオペラ化する今回の池辺晋一郎作品で私が演じるのは、ほかでもないその妖艶な「女」。タイトルロールのお上人を、テノールの中鉢聡さんが演じます。

3年ほど前に、同じく泉鏡花の「天守物語」の富姫(歌舞伎界では坂東玉三郎さんの当たり役です)を演じた時、この「妖艶」(妖しい色気?)について、それこそ血を吐く思いで考えました。

むむー。再びあの苦労をするのかと思うと身がすくむ思いですが、年齢的に私もそろそろ「妖艶」を身につけても不足はないはずなので(笑)、3年前の七転八倒が少しは役に立つことを祈りたいものです。

さて、いよいよ今週末から始まる立ち稽古を前に、今日は音楽の通し稽古をしてきました。

立ち稽古に入るからには、暗譜をしなければならないわけですが、今のところまだ出演者全員、オペラの後半へ行けば行くほど、暗譜には程遠い状態…。

言い訳その一、音がむ、難しいんです。言い訳その二、本番の2ヵ月も前から立ち稽古というのは、すごーく早いんです。

ま、言い訳です。私が思うに今我々がせねばならないのは「メッテレ・イン・ゴーラ」の作業。イタリア語で、直訳すると「喉の中に据える」という感じでしょうか。

楽譜と指揮を見て歌えるようにはなったけれど、それを自分から発する言葉として表現できるように、体に染み込ませる段階のことです。暗譜はその後ですね。

何しろ新作なので、登場人物のキャラクターも、それぞれが手探りの状態。

あと2ヵ月、舞台の上で魅力的に生きる人物を作れるよう、まずは音楽をメッテレ・イン・ゴーラしないとね。

 
  • コメント(全1件)
  • Kaiser 
    10/4 23:32





    「こうやどうふ」…



    と読んで了いました



    ウソです、ごめんなさい…




    作品が舞台に載るprocess、



    が解って、



    興味深いです!!
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