絶対音感

「絶対音感」という本がベストセラーになったことがありましたよね。私も読みました。

「絶対音感」というのは、何のヒントもなくても「A(ラ)の音」と言われたらその音を出せる能力。もっと言うと、440ヘルツと442ヘルツを聞き分けられちゃったりする、らしいです。

スゴーイ!とびっくりしますが、弦楽器奏者なんかはたいてい絶対音を持っています。管楽器奏者だと少し少ないかもしれません。歌い手で絶対音のある人はまずいません。

向き不向き、というか、ヘルツの単位まで神経質に音を聞き分けるような能力は、繊細な弦楽器には必要でも歌には邪魔になる、という説もあります。

でも、やはり一番大きい違いは始める年齢でしょうか。クラシック歌手で3歳から歌を始めました、という人はいないものね。管楽器も、プロの奏者でも中学生ぐらいから始めた人がたくさんいます。

一方弦楽器は、2歳、3歳から始める人がほとんど。絶対音感はとても小さい時に訓練しないと身につかないもののようなので、小さい頃から訓練している弦楽器奏者は、絶対音を持っている確率が高いわけですね。

「絶対音感」に対して「相対音感」というのは、和声感や調性感をたよりにして音を聞き分ける能力です。

例えば、ヘ長調だと「ファ」が主音ですよね。相対音感の持ち主の場合は、主音を「ド」としてとらえるので、ヘ長調の曲を聞いて、絶対音で言うところの「ファラド」が鳴ったとすると、相対音感の持ち主にはそれが「ドミソ」と聞こえるわけです。

私は、というと、もちろん絶対音はありません。子どもの頃、けっこう熱心に、でも中途半端に聴音の訓練をしちゃったせいなのか、相対音もあやしいです。

演奏会の前に、調律師さんに「ピアノの調律は442(ヘルツ)でよろしいですか?」とか聞かれて「ハイ」と答えちゃったりしますが、こっそり443ぐらいになってたとしても絶対気づかないと思います。

歌手としてはそれは普通なので、あまり不都合を感じたことはなかったのですが、今、今だけは絶対音がすごく欲しいです。

「高野聖」、新作だけあって和声感がお洒落すぎて、全然音が取れないんです。何となく近似値にたどり着くものの、近いだけに余計気持ち悪く、今のところ私は完全に音痴です。トホホ。

絶対音があれば!オケがどんな音で鳴っていても、自分の出すべき音が分かるんでしょう?夢のようだ。

いまさら「一音会」に通っても遅すぎるので、お洒落な和音進行に着いていけるようになるまで、地道にお稽古を続けるしかないですね。

それにしても興味あるなぁ。絶対音感の世界。

 
  • コメント(全1件)
  • Kaiser 
    9/9 01:30




    弦楽器奏者が絶対音感を持って居ると言うよりも、fretを切って無いVn属等では、演奏に有利な絶対音感の有る人が生残る訳ですよ!



    一番、絶対音感を持って居るのは多分、Pianistです!だって、小さい頃から“正確な音”と其配置を頭に叩き込んで居る訳ですから



    同様に、自分で“音”を作ら無ければ成ら無い声楽家にも、有った方が良いのでは無いでしょうか?



    確かに、無い人の方が多いと言われますが…其結果、conditionに依って、素人にでも判る程、音程がガタガタの酷い出来に成る事も…!



    然う言う事は、器楽では、先ず有り得ないのでは無いでしょうか…



    現実問題としては、然う言う基礎的能力と“芸術性”を兼備えた人が居無い以上、仕方無いですが…
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