オーケストラ!

「ラ・ボエーム」の本番が近づき、今日はオーケストラ合わせをしました。オペラは、ご存知のようにオーケストラが一緒に演奏しますが、稽古の間は、スペースや費用の問題?で、オーケストラのパートをピアノに弾いてもらいます。

というわけで、我々歌手がオーケストラと合流するのは、劇場に入っての舞台稽古(本番用の舞台装置や小道具をそろえての稽古)からになります。その前に、一度演技を排除して純粋に音楽の確認をするのが、オーケストラ合わせです。

私が生まれて初めてオーケストラと一緒に歌ったのは、今から10年ほど前。ほんのちょっとだけ出番をもらったコンサートでしたが、サントリーホール、東京フィル、指揮はアルベルト・ヴェロネージ(外人!)。その頃はイタリア語も話せないし、「サントリーホール」というだけで完全に舞い上がってしまい、わけが分からないうちに終わってしまいました。

それからほどなくして、同じく東京フィルと共演の「夕鶴」で、今度はオペラデビューすることになりました。忘れもしない、その公演のオーケストラ合わせの時。終わってからマエストロに「あなたはオーケストラに立ち向かう歌を歌っている。たった一人でオーケストラと戦って勝てるわけがないでしょう?オーケストラと一緒に呼吸して、乗っかって、味方につける方法を覚えなさい。」と言われたのでした。

正直言ってその時は、どうすればいいのか全然わかりませんでした。何も見えない、体の硬い子どもだった私を、優しく懐の深い大人の東フィルさんが助けてくださり、何とか本番は終わりましたが、それからずっと「オーケストラと一緒に呼吸する」ってどういう感じなのか、模索し続けてきました。もちろん今も。

まだ「見えた」とは思いませんが、今のところ思うに「オーケストラと一緒に呼吸する」って、別にオーケストラとの関係だけの話ではないんですよね。

マエストロと一緒に呼吸する、相手役の歌手の呼吸を感じる、オペラでなくても共演ピアニストと一緒に呼吸する。つまり、一人相撲を取るのではなく、肩の力を抜いてまわりと感じ合う、ということでしょうか。自分の呼吸をきちんと見せる、ということも含め。

今日は、私の中ではかなり気持ち良くそれができたように思います。マエストロ・牧村の力が大きいです。音楽の呼吸は芝居の呼吸。舞台の上でも、安心して「牧村号」に乗っかりたいです。

9月3日(土)17時、京都造形芸術大学、春秋座に来てね!

 
  • コメント(全1件)
  • ぱむ♀多忙★in&コメ減m(__)m 
    8/30 23:19

    東フィル、楽団の雰囲気が素敵で好きで
    弦楽器の音色も、しっとりとして好きで
    勿論、全体も素敵ですが


    20年以上も前の若かりし頃、東フィルさんに演奏して戴いて、『第九』を歌いましたが、アマチュア合唱団に対しても礼儀正しく、温かで、後にも先にも、東フィルさんを上回る素敵なオケで歌ったことはありませ

    私達の合唱団では、熱意が先走りがちだったのですが、一緒に楽しんでくださってる感じで、みんな大好きな楽団でした

     
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