エロスと情念

皆さま、お盆休みはいかがお過ごしでしたか?今日あたりまでがUターンラッシュのようですね。

私は、9月3・4日に京都で本番を迎えるオペラ「ラ・ボエーム」の稽古がお盆の一週間はお休みだったので、東京に戻っておりました。

東京で何をしていたかというと、次のオペラ、12月に金沢と富山県の高岡、来年1月に東京で公演予定の、池辺晋一郎先生の新作「高野聖」の稽古です。

まだ本番まで4ヵ月もあるのに、もう稽古ですかー!?と、私も思いました。私の頭と体がせっかくミミになりつつあるのに他のことをしたくない、という気持ちもありました。

でもこちらは新作初演で、何せ音楽がまだ半分しか出来上がっていないので(おかげさまで一昨日残りの半分が完成して楽譜がやってきました)、とにかく早めにとりかかっておかないと、…とマネージャーさんに説得され、お盆休みを「高野聖」に献上することとなりました。

やり始めてみたら、むむ、納得。そう一日や二日で歌えるようになる曲ではないのです。今は、副指揮者とコレペティにリズムも音程もぜーんぶガイドしてもらって、稽古が終わる頃なんとか歌える程度。一晩寝て翌日行くとまた白紙の状態。忘れちゃうんです。池辺先生ー!どういうことでしょう。

これをちゃんと譜読みして、ほかの歌手とアンサンブルして、さらには覚えて、芝居をして、舞台に立つ日が来るなんて!今は想像もできません。道のりは長いです。

ちなみにこれは泉鏡花の「高野聖」をオペラ化したものです。どんなお話か?ご存じの方も多いかもしれませんが、それについてはまたいつか書くとして、パンフレットには「川越塔子が女のエロスと情念を体当たりで演じる」と書いてあります。フフフ

さて、「高野聖」のお盆特別稽古を終え、明日からまた京都に戻って「ラ・ボエーム」です。頭と体をミミに切り替えて、プッチーニの世界にどっぷり浸かってきますよー。