レガート

昨日は、立ち稽古の前にヴォイストレーナーの先生のレッスンに行ってきました。

発声の上での克服すべき私の欠点の一つに、「息が止まる」というのがあります。「ベルカント」と言われる、クラシックの基本となる発声法の大前提は、イタリア語で言うところの「スル・フィアート(息の上に乗せる)」です。

それができないと、「レガート」ができないわけですね。「レガート」というのは結ばれた、とかつながった、という意味で、音楽的な美しいフレーズを作る上で欠かせません。

私は共演する指揮者やコレペティに、イタリアでも日本でもしばしば「もっとレガートに!」と指摘され続けてきました。自分ではやってるつもりなんだけど、どうして?というところを追求してみたら、レガートのもとになる息の流れが止まりがちである、という欠点にたどり着きました。

分析するに、息が止まってしまう原因は二つあります。

一つは、息の流れと同様に不可欠な「声の響き」を獲得したいあまり、一つ一つの音の手応えを自分で確かめながら歌ってしまうこと。本当は、息の流れと声の響きは一体なので、私が自分で全部をコントロールしようとせずに手を離す、その勇気が必要です。

もう一つは、言葉の発音や発語に対する私の個人的なこだわりがすごーく強いこと。自分が思うところの「美しい発音」をなかなか譲れないので、結果、子音を発するたびに息の流れが止まる、という現象が起きてしまうようです。

言葉はもちろん大事。でもでも、私たちはあくまでも歌手であって、どんなに言葉にこだわっても、声に乗っていなければお客様には届かないので、息の流れを止める癖はどうしても直さなければなりません。特にプッチーニの音楽は、流れやうねりのスケールがとても大きいので、ダイナミックな息の流れがなければ歌えません。

ということは、前向きに考えれば、プッチーニのヒロインを演じるのは、私自身の歌のテクニックのためにもチャンス!ということですよね。巡り合わせに感謝して、あと1ヵ月半、命懸けで「息を流す」とはどういうことか、体で覚えたいです。

 
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