ベネズエラ!

今日7月5日は、ベネズエラの独立記念日なのだそうです。そして今年は独立200周年。それを記念して、また日本の震災復興への祈りを込めて、四ッ谷のイグナチオ教会でコンサートがおこなわれました。演奏されたのは、ちょうど独立の頃に活躍したベネズエラ人作曲家、ホセ・アンヘル・ラマスの作品。

ベネズエラといえば、美人の国としても有名だけど、音楽の世界では数年前に来日もした、シモン・ボリバル・ユース・オーケストラという、若者たちのすごいオーケストラがあります。

これは35年ほど前からベネズエラで始まった、エル・システマという音楽教育プログラムから生まれたオーケストラで、今では30万人もいるという、エル・システマに参加する子ども達から選び抜かれた精鋭です。今では、指揮者のグスターボ・ドゥダメルをはじめ世界中で活躍する音楽家も輩出しています。

このエル・システマというのがすごくて、2歳半から参加でき、楽器は無料で与えられ、練習は放課後の4時間、週に5日(!)。もともとは、貧困層の子ども達にやることを与えて犯罪や薬物から守る目的もあって始められたことで、すでに手を染めてしまった子が、音楽と出会うことで更正した例もたくさんあるそうです。

私はテレビでしか演奏を見たことはありませんが、ステージから溢れそうな人数の若者たちが、同じく若い(確かまだ20代)のドゥダメルの棒で生き生きと演奏していて、演奏そのもののレベルもべらぼうに高いけど、何よりも生命力にあふれていて、それはそれは感動的でした。

さて、今日演奏していたのは東京音楽大学のオーケストラと合唱団。ラマスのミサ曲は、植民地時代にスペインからもたらされた(?)モーツァルトなどの音楽の影響を受けているのでしょうか、モーツァルトほど革新的ではないけど、ハイドンとかサリエリとかのエッセンスを少し混ぜたような、とても品よく美しい曲でした。この時代に、ヨーロッパから遠く離れた南米の国でこんな音楽家が生まれていたこと自体が驚きです。

駐日ベネズエラ大使夫人のコロンえりかさんがソプラノ・ソロを歌っていらして、姿もお顔もとびきり美しい方でしたが、歌も素晴らしかったです。ベネズエラに想いを馳せる、熱い(暑い)夜でした。