お姫様抱っこ

  • 川越塔子 公式ブログ/お姫様抱っこ 画像1
「ヴェルディのヒロインたち」本番前最後の、出演者みんなが集まる稽古をしてきました。

病み上がりの私ですが、本番までに一度、初めから終わりまでフルヴォイスで歌っておかなければ不安だし、先生にも「かばうな」と言われたので、今日は入念に喉を温めて稽古にのぞみ、全部声を出して歌ってみました。

昨日と同じような違和感は、まだ少しあります。でも最後まで声がなくなることも掠れることもなく、歌い切ることができました。とりあえずひと安心、ホッとしました

さて、私が今回演じる「椿姫」のヴィオレッタは、オペラの幕切れに病気で息絶えます。本来のオペラ公演なら、ベッドの上なり床なりにヴィオレッタが倒れて、幕切れの音楽とともに緞帳が降りるのが通常です。

が、今回のコンサートは、三人のヒロインの人生の断片を次々に見せていく趣向なので、私が死んだ後、舞台にはすぐ別のヒロインが出てきて彼女の死にまつわる場面が演じられます。だから、私が舞台に倒れていると邪魔で、(暗転とか緞帳クローズとかの手法が使えないので)よっこいしょ、と自分で起き上がってスタスタと去るしか方法がないわけですね。

それではあんまり興ざめだということで、考えついた方法が「お姫様抱っこ」。恋人のアルフレードの腕の中で息絶え、そのまま彼に抱き上げてもらって舞台を去ることにしました。

これ、なかなか大変です。もちろん私じゃなくて相手役がね。何しろ私は死体なので、どうしても体重が相手の前側にかかってしまいます。渡邉さん、ごめんなさい。どうか腰など悪くしませんように。