• 川越塔子 公式ブログ/縁 画像1
ジュゼッペ・ヴェルディという作曲家はソプラノを愛していない、というのは前にも書きましたが、中でもソプラノ・レッジェーロ(軽く、音域の高いソプラノ)はあまり好みではなかったようです。多分。

というのも、ヴェルディのオペラの中でソプラノ・レッジェーロに与えられた役が極端に少ないからです。ヒロインは「リゴレット」のジルダ唯一と言ってもいいくらいです。

私もどちらかと言えば軽いソプラノなので、ヴェルディのオペラで演じられる役はとても少ないです。でも、ヴェルディ、特にジルダという役にはとても縁を感じます。

デビューする前、渋谷のBUNKAMURAオーチャードホールで行われていた「お客様の拍手の音量で優勝者を決めるコンクール」で優勝したときに歌ったのがジルダのアリアでした。イタリアで初めてオペラに出演したのもローマで「リゴレット」のジルダ役でした。

ヴェルディの生地であるブッセートという町の「ヴェルディ愛好会」に呼んでいただいて演奏会をしたこともあります。その時も、ヴェルディの若い頃のパトロンで最初の妻の父親でもあるバレッツィ家のサロンで、地元の「ヴェルディ狂」の方々の前でジルダのアリアを歌いました。

さんざん歌っているわりにはうまくならないけど(涙)、ご縁を大切に、巡り会わせを信じて、明日も自分を奮いたたせて演じたいです。