パッサッジョ

急にマニアックな発声法の話です。イタリア語だと「パッサッジョ」と呼ぶのですが、英語だと「チェンジヴォイス」?日本語だと、声区転換?よく知りません。

実際に出ている声が、聞いている人の耳に同じ響き(同じ人の声)に聞こえるためには、声を出しているこちら側は音の高さによってやり方を変えなければならず、そのことや、変わり目の音のことを指します。

私自身は、意識している範囲で大きく3ヵ所、このパッサッジョがあって、中でも一番苦労しているのは、中音域と高音域との境目の、真ん中のドから1オクターブ上のミ(2点E音)付近にあるパッサッジョです。やり方の変わり目なので迷いが生じて、声が不安定になりがちです。

パッサッジョについては色ーんな意見があって、そもそもそんなことが気になる時点で発声法が間違ってる、と言われることもありますが。

私の実感としては、以前レッスンをしてもらったイタリア人ソプラノのマルゲリータ・グリエルミ先生の言葉、「パッサッジョはそれぞれが自分の弱点として一生つき合っていかなくてはならない音」というのが真理のような気がします。

弱いと分かっているのだから、一曲一曲、この部分はどう克服しようか、作戦を立てて歌いたいとは思うのですが。実際オペラの中だと演技の都合上、思わぬ格好で歌うことになったり、なかなか作戦通りにはいきません。

しかも2点E音なんて、超頻出音域。オペラはいばらの道です。