船頭多くして…!?

「マエストロ」というのはイタリア語で先生とか巨匠とか師匠とかいう意味ですが、オペラの現場では正指揮者(本番でオーケストラピットに入って指揮をする人、稽古の時に振る副指揮者とかコーラスをまとめる合唱指揮者と区別して)のことを指します。

このマエストロ様が、その公演の音楽をすべて取り仕切って、カットする場所を決めたりテンポを決めたりするわけです。

ワガママ揃いの我々歌手も、口を出せる(やりたいことを主張できる)部分はごく限られていて、あとはマエストロの作り出す音楽に乗って、目の前にいる相手役に愛を語りながらも終始マエストロから目を離さず、歌います。

が、今稽古に入っているトナカイの「リゴレット」は、マエストロ不在の公演です。歌手とピアニストで意見を出し合いながら音楽を作っていく、きわめて民主的で、お金のかからないシステム(笑)。

マエストロ様の言う通りじゃなく好きなように歌える♪とウキウキな私たちですが、一人で歌う部分ばかりではないので、三重唱、四重唱と人数が増えていくほど、意見が合わないことも増えてきます。

船頭多くして船が山に登らないように…、わがままはほどほどにしたいです。