シーン1〜5

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シーン1 夢 人ごみのない場所  

車の窓をノックする謎の男、顔は見えない
車には、ヤクザ風の男がいる
車の窓が開く
謎の男、ヤクザ風の男、坂口に茶封筒を渡す
謎の男の爪にはマニキュアが塗られている
封筒を開け中身を確認する坂口
坂口 「この男をやればいいんだな」
謎の男「銃は使わないで、刺すだけでいい」
坂口 「了解。うちの連中にやらせておく」
写真には聡史の顔
走り去る車
  

シーン2   拓哉の部屋

幅3mの立方体の狭い部屋
その空間には聡史と拓哉

聡史はっと目を開ける
拓哉 「うなされてたぞ」
聡史 「悪い夢を見た。最近よく見るんだ」
拓哉 「どんな夢?」
聡史 「車の中で二人の…いいよ、ただの夢だし…説明してもきっとわ    からないよ」
拓哉 「夢ってのはな、見た人の精神に深く関係があるんだ。それに俺    達、どれほどの付き合いだと思ってるんだ。相談に乗るから言    ってみろ。お前のことなら何でもわかるさ」
聡史 「長くなるよ」
拓哉 「掻い摘んで話せ」
聡史 「…マニキュアを塗った男とヤクザみたいな人が、僕の写真を見    て殺す計画をたてていた夢」
    しばらく考える拓哉
拓哉 「…全然わからん」
聡史 「僕の事ならなんだってわかるって」
拓哉 「いや、話、掻い摘み過ぎだろ!」
聡史 「だって掻い摘めって言ったじゃん」
拓哉 「掻い摘み方が間違ってるんだよ」
聡史 「あ、拓哉が前に読んだ本、何だっけ?」
    拓哉、話の切り替わりについていけない
拓哉 「は?」
聡史 「…えっと、題名は…」
拓哉 「夢の旅人」
聡史 「そうそれ…その話聞かせてよ。この前寝ちゃったし」
拓哉 「寝るなよ。しかも普通に言うなよ。まあ、いいや。主人公が夢    の世界へ迷い込み、そこから抜け出すために何をしたか?」
    質問を出す拓哉、真剣に間をとって考える
聡史 「途中までは…覚えてる」
拓哉 「答えになってないだろ?」
聡史 「主人公が心を閉ざして夢の世界へ迷いこんで、そこで仲間を見    つけたあたりそこまで」
拓哉 「めっちゃオープニングじゃん。始まって10ページすら進んで    ない。後は寝てて覚えていないのか?」
聡史 「その話、眠くなるんだよ」
拓哉 「じゃあ聞くなよ」
聡史 「だって聞いて欲しそうだったから…」
拓哉 「センターフライのファールぐらいありえねーよ」
聡史 「 (笑)」
    笑いながら寝る体勢の聡史
拓哉 「寝るなよ…なあ、真面目な話し、お前が俺とこのままずっと一緒にいるのは駄目だと思うんだ。お前にとって…」
聡史 「もう寝ないから、機嫌直せよ」
拓哉 「どう見ても寝る体勢だろ。…聡史!いいかげん目を覚ませよ…    このままじゃ、2人とも…」
    聡史、拓哉の顔見る


タイトル「DREAM PERSONALITY」

シーン3   夢 昼時の公園  人格 瞬

昼間の公園
周りには中高生の群れ。
その中で占いをする聡史
集中する聡史
聡史 「近いうちに事故に遭う…入院することになるよ」
里美 「マジ?」
聡史 「うん」
里美 「どうすれば事故に合わなくて済むの?」
聡史 「それは無理だよ。もう事故に合う運命だから」
里美 「…」
    里美、言葉を失う
聡史 「でも大丈夫。入院しても後遺症は残らない」
里美 「近いうちに部活の大会があるんだけど…」
聡史 「テニスの試合だね」
里美 「そんなこともわかるんですか?」
聡史 「バックを見れば誰だってわかるよ」
    里美のバックからラケットが見える
聡史 「それも大丈夫。一週間ぐらいの入院ですむから。大会ではきっ    と活躍できるよ。事故で出血が酷くて不安になるかもしれない    けど、怖がらないで。傷跡も残らない」
里美 「…はあ…」
 見物客を割って入る美由紀
美由紀「すいません…ちょと通してください」
    走ってきたせいか、呼吸が荒い美由紀。
    里美のところへたどり着く。
美由紀「里美、早く行かないと部活遅れるよ」
里美 「あ、うん」
美由紀「遅刻してグランド走るのやだからね」
里美 「わかった。あ、あの部活があるのでもう行かなきゃ」
    里美、美由紀一礼して去ろうとする。
聡史 「あ、待って」
    聡史メモに何かを書き出す
聡史 「事故にあって入院した時、最初にお見舞いに来てくれた女性     に、これを渡して伝えてあげて」
里美 「え…」
聡史 「今から3年後、このメモに書いた日時に記載してある地図の場所に行くこと。正午を過ぎて、最初にこのメモに記された場所に腰掛けた男性が、その人の運命の人だから声をかけるように。自分の事故を予言したって言えば、きっと信じてくれる。その人にとって大事な出会いなんだ。必ず渡して」
里美 「…わかった。私がもし事故にあったならちゃんと伝えるね」
聡史 「うん」
    学生の群れをかき分け、走りながら去る里美と美由紀
聡史 「ごめん今日はここまで」
    学生たちの合間を縫って立ち去る聡史
    車のブレーキ音が聞こえ衝撃音 
    学生達、事故の方を振り向き、見に行く
    学生達とすれ違いながら事故の方を振り向く聡史


シーン4   遠矢の部屋

目を覚ます聡史。
幅3mの立方体の真っ暗な空間にいくつもの帯状の光が差し込んでいる
部屋を見渡す聡史
わずかな光に薄っすらと遠矢の輪郭と鋭い眼差しが聡史を睨む
聡史を突き飛ばす遠矢。吹っ飛ぶ聡史
おびえる聡史

聡史 「助けて、誰か助けて」
遠矢 「出て行け。ここには来るなと言ってあるだろ」
聡史 「待ってよ。遠矢…ここへ来るのも出るのも、どうする事も出来    ないんだ…」
遠矢 「お前の意識が消えるまでここから出られないと言うのなら、俺    がここから追い出してやる」
    遠矢、聡史の首を締め付ける
聡史 「やめてよ」
遠矢 「クソッたれ!…何故予言しなかった…」
聡史 「?」
遠矢 「…瞬の野郎。俺を消すために、予言をしなかった…あるいは俺    を消すためにあえてあの出来事を予言し実行させた…」
    聡史の首を離す。傷が痛む遠矢
遠矢 「あの野郎にあったら伝えておけ!お前に会う時が来たら必ず握    り潰してやる…」
聡史 「怪我してるの?」
遠矢 「…全てお前の責任だ。お前が使い物にならないから、その火種    がアレンや俺に飛び散る…」
聡史 「…」
遠矢 「お前に力が在ることはわかっている」
聡史 「ないよ…そんな力」
    聡史の腹部を殴る遠矢
遠矢 「時間が無いんだ…無いなら今からでも鍛えろ!」
聡史 「…やめてよ…」
遠矢 「いやならお前が俺を倒してみろ」
    暗闇の中、遠矢に殴られ倒れる聡史