シーン9〜11

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シーン9   アレンの部屋
うっすらと緑がかった空間
目を覚ます聡史
    アレンが絵を描いている
聡史 「アレン」
    絵に集中しているアレン
アレン「僕のせいだ(英語)」
聡史 「アレン?」
アレン「あの時僕が耐えていればこんな遠矢が弱らないで済んだのに(英語)」
聡史 「遠矢がどうしたって?」
    聡史に気づくアレン
アレン「ああ、遠矢が僕をかばってくれたんだ。あの痛みは僕には耐えられないって(英語)」
聡史 「ごめん。言ってることがわからない」
アレン「今度は僕が耐えるから、だから聡史は僕の事を嫌いにならないで。辛いことや、悲しいことがあればいつでも僕を呼べばいい、どうせ伝わらないよね。僕の言ってることが…君と話をしたいのにそれさえも叶わない。そうだ…(英語)」
煙草の形をした薬を吸うアレン
アレン「辛い時はこの薬がいい(自分に対し)。聡史もやりなよ(英語)」
    聡史に薬の吸い方を教えるアレン
    薬を吸う聡史
アレン「今日は聡史にプレゼントがあるんだ(英語)」
聡史 「僕に?」
アレン「ああ(英語)」
    ポケットからカプセル状の薬を差し出すアレン
アレン「本当は僕がどうしても耐え切れない辛さに遭遇した時に用意していたものだけど…特別にあげるよ(英語)」
    飲もうとする聡史。それを慌てて止めるアレン
聡史 「何?」
アレン「死ぬ(英語)」
聡史 「死ぬ?」
アレン「ああ、痛みを感じる事もなく安らかに眠ることができる。聡史は壁を乗り越える必要なんてない。壁の向こうは光の世界が待っているなんて大人気ない夢をみては駄目だ。その向こうには更なる大きな壁が立ちはだかる。それが現実だ。それならいっその事楽になった方がよっぽどマシだよ。逃避する事は決して悪い事ではない。辛くなったらいつでもこの薬を飲めばいい。君の苦しんでいる姿を見たくはないんだ。聡史の事を思っているからこそ言うんだよ。僕たちは仲間だ(英語)」


シーン10   夢 公園  人格 聡史

    ふと我に返る聡史
    血まみれで死んでいる男達の中で聡史が佇んでいる
    何故そこにいるのか、男達が死んでいるのか理解できない聡史
聡史 「なんだよこれ」
    聡史の手が何かを掴んでいる。ゆっくりと視線を移す
    聡史の手が亮二の首を締め付けている
亮二 「ぐあああ…」
    聡史の手から崩れ落ちる亮二。
    血まみれの手を見つめ呆然としている聡史
    亮二、立ち上がり、ナイフを取り出す。
    聡史の腹を突き刺す
    倒れる聡史。
    逃げる亮二
    正弘、聡史に近づく
正弘 「…救急車、誰か救急車呼んでよ!」


シーン11   拓哉の部屋
聡史の目の前で携帯電話がなる。目を覚ます聡史。携帯電話を取る
拓哉 「おはよう」
聡史 「誰?」
    誰だかわからない聡史。聡史の後ろで満足そうな拓哉の顔
拓哉 「あ・お・い。大丈夫?まわ悪い夢みたの?最近悪い夢見るの遠矢せいよ。いつも聡に暴力ばかり振るうから。フンフンだもう。でさ、夢の旅人の話をしなんだけどさ…あっ」
    途中で携帯電話を切る聡史。
聡史 「全然面白くない」
拓哉ボールをなげる。二人でキャッチボールをする
拓哉 「遠矢の力が弱まり瞬は眠りについた。最近俺たちの均衡が崩れてきている。なあ、それに最近愛生の様子がおかしいと思わないか?」
聡史 「どこが?」
拓哉 「あいつってお前一途じゃん」
聡史 「まぁ、そうだと思いたい」
拓哉 「あいつの性格的に、お前ととあいつが幸せならそれでいいんだ。なんで瞬をつかって他人のために予言させる事をした?自分と聡史になんのメリットもない事を計画するなんて、愛生らしくないと思わないか?」
聡史 「まーそう言えば…」
拓哉 「なあ、愛生ってどんな奴?」
聡史 「何で?」
拓哉 「俺、あいつの事はよく知ってるけど、実際に会った事ないから。好きなのか?」
聡史 「…」聡史わざとボールをまったく違う方へ投げる
拓哉 「おい!(笑)」
    ボールを取りにいく拓哉
拓哉 「…なあ、愛生にあまりハマリ過ぎない方がいい。俺は瞬みたいに予言なんて出来ないけど、…なんか悪い予感がするんだ。俺、あれから考えた。お前が見た夢の事について…なんか引っかかるんだ…でもそれが何なのかわからない。いったい何なんだ…(深刻に)」
後ろを振り向くといつのまにか拓哉が座っていた椅子で寝ている体勢の聡史
拓哉 「おい!!って寝るのかよ!(聡史に近づく)なあ、寝る前に夢の旅人の話をしよう」
聡史 「拓哉が読んだ本?」
拓哉 「ああ」
聡史 「いいよ。話して」
拓哉 「主人公が夢の世界へ迷い込み、仲間と共にその世界を旅するんだ。そして最終的に主人公は夢の世界から抜けだす決意をする。そこから抜け出すために何をしたかというと…」
    寝ている聡史
拓哉 「おい・・寝てるだろ…もう行っちゃうのか?」