シーン20

  • 岩田雄介 公式ブログ/シーン20 画像1
シーン20   愛生の部屋
    いつの間にか拓哉の部屋が愛生の部屋に変わっている
    聡史、拓哉を探すが拓哉の姿はない
聡史 「拓哉、拓哉は?」
愛生 「拓哉の人格は消滅した…」
聡史 「夢か…」
    愛生が発した人格という言葉で、聡史はここが夢の世界だと自覚する。銃を愛生に向ける聡史
聡史 「ここは夢の世界だ。拓哉も愛生も全部作り物だ。早くここから抜けないと。目を覚ませ。そして夢の出来事みたいに全部忘れるんだ」
愛生 「撃っていいよ。そうすれば、あなたは現実の世界へ帰れる。さよなら聡史。あなたがそう決めたのなら、私はかまわない」
    銃から手を離す聡史
聡史 「…僕には愛生を殺す事は出来ないよ。ずっと一緒にいてくれ。僕にはもう愛生しかいないんだ」
愛生、銃を受け取る。愛生、銃を聡史に向ける。
愛生 「私があなたになる」
    聡史に銃撃つ。
聡史 「僕を殺してか…拓哉が言っていたことは本当だったのかよ」
愛生 「瞬の予言は正しかった」
    瞬のイメージ
瞬  「今までの秩序が崩れる。決断を下す時は来た。それぞれが自分の道を進んで行く」
聡史 「それと共にバラバラに砕けた物質が全て元の箱に戻される…」
    部屋を見渡す聡史
聡史 「箱…」
愛生 「そう…この箱は、貴方の身体と精神の境界線。つまり、貴方の精神的障壁で閉じ込められた空間。あなたの砕けた心の欠片が、拓哉となり、私となった。みんな消えて、あなたも消えれば、この箱の中で私は一つになる」
聡史 「遠矢や、アレンが死んだのは、偶然じゃなかったのかよ」
愛生 「ええ、私には大きな壁があった。人格を統一するという、大きな壁が。瞬を手なずけ占いをさせ、その日にあなたを暴行させるよう手配したのも私」
    記憶の回想
書類を渡すマニキュアを塗った男。走り去る車。そこにはマニキュアを塗った愛生の人格の聡史の姿
愛生 「遠矢があなたを守る。遠矢を弱らせアレンに責任の重さから自殺に追い込む。あなたが拓哉と私のどちらを選ぶかは賭けだったけど、あなたがアレンと遠矢の感情を受け継いで混乱し、殺してくれたのは助かったわ。後はあなたを始末するだけ。ようやく私の壁は消え去った」
    倒れる聡史
聡史 「拓哉は…」
愛生 「あなたの事を本当に心配していたわ」
聡史 「拓哉もこんな気持ちで死んでいったのかな。拓哉に悪いことをした。あやまらな・・(死ぬ)」
愛生 「…あなたは、愛する人に殺される事によって、現実から逃避する道を選んだ…聡史、あなたが殺される行為は自分自身の意思なのよ」
ブラック
途中でアレンの声が聞こえる
「この世界を支配しているのはお前だ。お前の思い通りにこの世界は動く(英語)」
ブラックが途切れる