次回台本。

次回のレッスン用の台本を入れてみる。
ゲストは電通の方。
一つの作品を抜粋した内容。

シーン
風の音が聴こえる、曠野の夜。
流れる雲の隙間から、儚い星の灯りが見える。
二人の前に広がるのは、ただ、暗黒の夜―。
高明(たかあきら)、雲の隙間から一瞬顔を覗かせた月を指さす。
高明 今宵は十六夜(いざよい)だ。
悠南 ・・・満月より、少し欠けた今宵(こよい)の月が好きです。
高明、悠南を見る。
高明 ・・・戦(いくさ)が始まる。
悠南 完璧なものには、いつか必ず終わりが来る。
高明 悠南(ゆな)。
悠南 人も、月も、少し欠けているくらいの方が、悠南は好きです。
高明 ・・・生きろ。
悠南 私は、
高明 これは、命令だ。
悠南 私は、あなたの部下ではありません。
高明、黙って去ろうとする。
悠南 ・・・どうやって?
高明 ・・・。
悠南 あなたなしで生きる方法など、誰も教えてはくれませんでした。
高明、走り去る。
悠南 ・・・どうか、ご無事で。
悠南、去る。
シーン
稜(りょう)と日鷹(ひだか)が出て来る。
日鷹 これ以上の戦に何の意味がある!?
稜 意味などない。
日鷹 だったら、
稜 戦に意味など求めるな!!
日鷹 ・・・。
稜 じゃなければ、死ぬだけだ。
稜、去る。
日鷹 稜!!
日鷹、後を追って去る。
シーン
朱音(あかね)が出て来る。
関山(せきやま)が出て来て、
関山 どこに行くつもりだ。
朱音、黙って去ろうとする。
関山 朱音!!
関山、朱音の腕を掴む。
朱音 何も聞かないでよ!!
関山の腕を振り払う朱音。
関山 ・・・。
朱音 ・・・これ以上、惨め(みじめ)にさせないでよ。
関山 だったらこれ以上、何も言わせるな。
朱音 ・・・関山。
関山 俺は・・・。
朱音 ・・・・・・ごめん。
朱音、走り去る。
シーン
関山 ・・・。
遼兵(りょうへい)が出て来る。
遼兵 あ〜らら。振られちゃったんだ、関山さん。
関山、黙って去ろうとする。
遼兵 だったら、俺がもらっちゃうよ。
関山 !?
遼兵 朱音は、俺がもらうぞ。
関山 ・・・お前に、あいつの何がわかる。
遼兵 な〜んにも。
関山 だったら関わるな!!
遼兵 それでも関わって欲しいんだよ、女は!!
関山 ・・・。
遼兵 あいつの何がわかるって?なんにもわかんねえよ。でもな、これだけは言っておくぞ。女は理解される事なんか求めちゃいねえんだよ。それでもただ、一緒に走ってやるのが男なんじゃねえのか?ただ、命がけで護ってやるのが男なんじゃねえのか!?
関山、走り去る。
シーン
遼兵 ・・・。
雪松(ゆきまつ)、出て来る。
雪松 か〜っこいいね、お兄さん。
遼兵 ・・・。
雪松 でも、一世一代の啖呵(たんか)切った後に、そんな顔するもんじゃないよ。
遼兵 ・・・俺は今、笑える気分じゃねえんだよ。
遼兵、去ろうとする。
雪松、空から舞い落ちた一片の雪を手のひらに受け止める。
雪松 ・・・雪。
遼兵、空を見上げる。
雪松 綺麗だね。・・・どんどんどんどん降り積もってさ、血に染まったこんな世の中、真っ白に埋め尽くしちまえばいいのにねえ。
遼兵と雪松、去る。
シーン
未来(みらい)が兄の幽仁(ゆうじん)を追って出て来る。
未来 待ってよ!待ってよ!!
幽仁 良いから戻れ!!
未来 嫌だ!!
幽仁 戻れ!!
未来 ・・・いつ、帰って来るの?
幽仁 ・・・桜が、咲く頃かな。
未来 いつ、帰って来るの!?
幽仁、未来の頭をやさしくなでる。
幽仁 偉くなんかならなくたって良い。
未来 ・・・。
幽仁 優しい人間になれ。
未来 ・・・。
幽仁 優しい奴は、一等強い人間になれるんだぞ。
幽仁、去ろうとする。
未来 だったら未来は、兄上の事を忘れます。
幽仁 ・・・。
未来 兄上の事を忘れて、強くなります。
幽仁、振り返って未来を見て微笑む。
未来 だから、兄上も僕の事を忘れてください。そして、
幽仁 ・・・。
未来 心おきなく、戦ってきてください。
幽仁、去る。
未来 ・・・兄上。
未来、去る。
シーン
火歌璃(ひかり)と夜志行(よしゆき)が出て来る。
火歌璃 見ろよ。都が燃えている。
夜志行 ・・・。
火歌璃 綺麗だな・・・。燃えて燃えて、・・・全部なくなってしまえば良い。
夜志行、火歌璃を抱きしめる。
火歌璃 全部なくなって、全員死んじゃったらさ、
夜志行 死なないよ。
火歌璃 きっと、都はこの世で、
夜志行 俺が死なせない。
火歌璃 一番綺麗な場所になる。
夜志行 ・・・俺は、お前が居ればどこだって良いよ。
火歌璃 都が、燃えている・・・。
夜志行 そこが天国でも、地獄でもさ・・・。
二人、去る。
シーン
朱里(しゅり)が出て来て、燃えている都を見ている。
雅(まさ)が出て来る。
雅 申し上げます!都の南方(なんぽう)より出た火が巡り、もはや都は火の海です!!
朱里 ・・・。
雅 早くここからお逃げ下さい!!
朱里 ・・・。
雅 朱里様!!
朱里 ・・・雅。
雅 は!!
朱里 ・・・長年に渡る、そなたの忠誠。感謝している。
雅 ・・・。
朱里 早く、城を出なさい。
雅 朱里様。
朱里 私は、この都を捨てるわけにはいきません。
雅 ですが!!
朱里 聞こえませんでしたか!?
雅 ・・・。
朱里 私の、最後の命令です。
雅 ・・・。
朱里 ・・・雅。
雅 ・・・。
朱里 ・・・ご苦労だったな。
雅、頭を下げて走り去る。
シーン
朱里、再び燃え上がる都を見つめる。
残月(ざんげつ)が出て来る。
朱里 ・・・やっと、二人っきりになれましたね。
残月 都が燃えている。
朱里 美しいでしょう?最後まで、私の都は。
残月、ゆっくり刀を抜く。
残月 ・・・なぜ、逃げなかった。
朱里 あなたが来ると思っていましたから。
残月 なぜ、逃げなかった!!
朱里 もう一度、逢いたかったんですよ。
残月 ・・・。
朱里 あなたに。
朱里も刀を抜く。
残月 言ったはずだ。もう一度逢った時、俺は必ずお前を殺すと。
朱里 約束、覚えていますか。
残月 ・・・。
朱里 夏祭り。
残月 ・・・。
朱里 一緒に、行きたかったな。
残月 ・・・。
朱里 夏祭りの季節になると、いつもこの天守閣から、都の大通りを見下ろしていました。色とりどりの着物で着飾った娘たちが、笑いながら、踊る様に歩く姿を、私はいつも一人で見ていました。
残月 ・・・。
朱里 今年の夏祭りは、あなたと一緒に歩けるんじゃないかって、愚かな夢を見ました・・・。だけど、愚かじゃいけませんか・・・?
残月 ・・・。
朱里 一生一度、たった一つの、夢でした。
残月、朱里に斬りかかる。
よけない朱里。
斬れない残月。
残月 ・・・朱里。
朱里 ・・・初めて、名前呼んでくれた。
残月 ・・・俺は、
朱里、残月の刀を掴み、自分の首に持って行く。
残月 !?
朱里 何をためらっているんですか。
残月 ・・・。
朱里 女一人斬れないで、この都の未来を背負うつもりですか!?
残月 ・・・。
朱里 ・・・ねえ、残月。
残月 ・・・。
朱里 ・・・あたし今、最高に幸せだよ。
残月、朱里を斬る。
朱里、ゆっくり崩れ落ちる。
残月 ・・・・・・俺だって、幸せだったよ。
残月、刀を捨てて朱里を抱きしめる。
残月 朱里!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
台本はゲストの方が用意してくれた。
こういった台本みるとさ、講師しながらやりたくてウズウズするんだよ。

 
  • コメント(全6件)
  • モモまま 
    10/11 09:17

    私は台本というのを見たことがなくて。。役者さん方は、こういう台本を読みながら演じているんですね
    当にすごいなって思います

  • 新・CanI 
    10/11 16:13

    普段絶対に体感できない内容ですから、想像力と表現力がより顕著に大事になりますね。命を扱う人間を演じるには、相応の覚悟が必要だと昔言われたことがあります。精一杯演じてみます。
  • ☆ラブ☆ 
    10/12 00:10

    またしても難しい内
    して徹夜で書き写さなきゃ
    FAXして下さい
    たまた感動しそうだ

  • カメヤン 
    10/12 10:20

    これは、じっくり読み込まなければなりませんね。
  • ∞玉澤誠∞ 
    10/12 11:24

    ウズウズです

  • aki( ^ω^)二⊃ 
    10/12 15:03

    うずきます(^∀^)
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