街角にて

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子供「ねえねえおじさん。」

男「なんだい?」

子供「おじさんの荷台に付いてる箱にはどれくらい入るの?」

男「そうだねえ…。君の友達全部に手紙を書いてもまだまだ入るかなあ。」

子供「手紙じゃなきゃダメなの?おもちゃとか石は?」

男「え、石?…箱に入れてくれれば大丈夫だと思うけど…。友達がびっくりしちゃうよ。」

子供「じゃあ夢。」

男「急に中学生みたいなこと言うねえ。いいかい坊や、夢というものはね、みんなの頭や胸の中にあってね、おじさんには運ぶことはおろか触ることだってできやしないんだよ。坊やが夢に触ってみたいなとか、夢を現実に見たいなと思うならその夢にむかって努力するんだよ。いいね?」

子供「…結局大した物は入らないんだね。」

男「……。」


その後バイクは何も言うことなくその場を後にした。