嵐山のシンボルとして有名な渡月橋(とげつきょう)が遠くに見えると、コースは右へ折れる。ここからは細かなアップダウンの連続がかなり続く。じわじわと揉まれるいやらしい区間だ。広沢池を通過し10km通過。この5kmは24分32秒!さっきより2秒縮まった。よしいい感じだ。
約11km地点で仁和寺の前を通過する。今年も大勢のお坊さん達と応援の方々が、東北を支援する横断幕を掲げ声援を送ってくれている。京都マラソンは、東日本大震災復興支援のマラソン大会だ。ランナーたちのゼッケンには、「3.11を忘れない」や「今、私に出来る事」という言葉が書いてある。震災から2年が経った現在も、31万3千人以上の避難者がいるという事実を決して忘れてはならない。震災を免れた我々は、自分のやるべき事を頑張り、そして自分の出来る何らかの形で支援していかなければと、走りながら改めて感じる。
12km過ぎ。突然足に疲労を感じた。細かなアップダウンの連続で足に来たのか、
ペースが速すぎて足に来たのか、一瞬「まずい!」と思ったが、すぐに「いや、絶対に気のせいだ!!」と強く思い直し、「あと30km!?上等じゃねーか、駆け抜けてやるぜ!!」と、完全に戦闘モードの強い気持ちが沸き上がってきた。そう、心の底から沸き上がってくるこの気持ちを味わいたいんだ。
『何故走るのですか?』と良く聞かれるが、僕はまさにこの、“日常では決して味わう事の出来ない、強く強く、真剣なテンションに自分を昇華させるために走っている。”その為には、自分を越えたいという目標をしっかりと持ち、それに向かって努力し、真剣に挑まなければならない。こういう気持ちを経験する事は、お芝居やナレーション、特にスポーツドキュメンタリーの仕事にとても大切だと思っている。何故なら、こういう気持ちを忘れてしまったら、人を感動させる事など出来ないと思っているからだ。だから僕は走り、挑む!目標を達成するために!
大文字焼きを遠くに見たり、鳥居の下をくぐったり、京都ならではの街並みを駆け抜ける。15km地点通過。この5kmは24分29秒!今度は3秒縮めた!もう疲労感は無い。
18km地点に、京都観光がてら友人達が応援に駆け付けてくれている。やはり知り合いの応援は力になる。待っててよ。颯爽と駆け抜けるぞ!
写真は去年の京都マラソンです。走りながらの撮影。
仁和寺
私は、
中学生
これか
『上等
ファイ
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