9月11日によせて・・・。

夜明け間近、けたたましく鳴り響く電話の音に起こされて受話器を

耳に「Hello・・・?」と問いかけた私の耳に飛び込んできたのは母の声。


ひどく取り乱したような慌てた声は、「大丈夫なの?」と大きな声で私に

聞いた・・・。緊迫した空気が伝わるその声はただごとではなかった。


促されるままTVをつけるとニュース映像は我が目を疑う光景を映し出し

ていた。信じられなかった。映画の撮影にしか見えないくらい。

あまりにも現実だとは信じられない、信じたくない光景だった。


サンフランシスコ界隈に住んでいた私は時差のためにまだ暗い夜明け

の部屋の中から、すでに朝が訪れているニューヨークへと電話を掛け

だした。知り合いは誰一人電話が繋がらなかった・・・。

不安が募るまま、時間が刻々と過ぎてゆく・・・。

ようやく安否確認ができたものの、その日から戦争に突入するかもし

れないという緊張感が街中を覆い尽くし、日本からは帰ってこいとの

電話やメールが相次いだ・・・。帰らなかった・・・。


その後、ニューヨークに住み始めた私は、グランド0へ向かった。

立ち尽くしたまま、胸の中にどうしようもないほどの大きな穴が深く、

深く広がってゆくばかりだった・・・。

一人で立ちすくんだまま、泣いた。涙が止まらなかった。


その日、そこに居合わせたわけではない。

家族や友人をそこで失ったわけではない。


そんな私でさえ、心に受けた衝撃は私にとって大きかった。


あれから10年。


あの出来事に直接関わった多くの人たちの心が今日という日を刻む。




そして、3月11日の東日本大震災から半年。

まだ収束には遠い。

日々、多くの人たちが頑張っている月日。

心の傷と現実と闘いながら、今日という日を刻む。




”生きることの大切さ”を教えられる。

みんな、一緒に生きていることを諭される。



一番大切なものは何だろう・・・。と考えさせられる。



だから、その先にある多くの笑顔をみつけたい。

心から、そう願うのです。







失われた多くのかけがえのない命を尊び、

心からご冥福をお祈り申し上げます。



           
           2011年9月11日    池田昌子

 
  • コメント(全5件)
  • ST205☆毎年9.18は深刻 
    9/11 20:20

    ご冥福を…
  • とん 
    9/11 21:01

    9・11は飲んで帰ってつけたTVに映し出されてた。映画だと信じて疑わなかった。気分じゃなかったのでチャンネルを変えた。同じ映像だった。映画じゃない、酔いが一気に覚めた覚えがあります。

  • ☆まく 
    9/11 22:58

    ただただ、冥福を祈ります



  • ライコネン 
    9/12 00:16

    日本では一夜明けて、おはようございます、かな。
    10年前は7/11にお袋が死に、6年位付き合っていた彼女も郷里へ帰ってしまい、本当に1人に為ってしまった、孤独感や喪失感で一杯でした。
    あれから10年
    何となく、白い霧に包まれた中を、未だに一人で生きて来た感じです。
    あれから10年。早いですね
    時の流れは無常です
  • カリート 
    9/12 18:47

    こんばんは、あれから10年ですか〜早いですね!テロは嫌ですね!ただ世界の平和を祈っています。

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