幻のマッハパンチ

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エスパーが20代の頃

一回り以上先輩のFさんと二つ年下の後輩のMの三人で六本木のディスコへ行った。


先輩は180近いスポーツ万能タイプ
M君はアイドルオタクで非力。



先輩はまるでバレーダンサーみたいにホール全体を飛び回って

華麗にわがもの顔で踊りまくった。


他のお客さんに迷惑である。


皆、不快な顔。



でかい鏡の前では、黒い皮ジャンのロックンローラーのグループたちが躍りの練習をしていた。



そこへ先輩がぶつかってしまった。



ロックンローラーのリーダーがキレた!背は先輩より大きく横も太い、重戦車。



「貴様!何オレらにぶつかってやがんだ!」



先輩は重戦車にワンパン入れられ

こめかみから流血し、今にも死にそうな顔して顔面蒼白になり震えた。



ディスコというかその当時からクラブと呼び名に変わっていたが




クラブへ来る前に、路上で先輩は「オレ、ボクシング習っていてめちゃめちゃ強いよ。マイク・タイソンだって、オレ様のマッハパンチでイチコロさ」と言って


シャドウボクシングを魅せてくれた。さすが!うまいフォーム。




その先輩がロックンローラーたちにやられている。


クラブで迷惑ダンスした自業自得。

先輩は私の方に助けてくれと言わんばかりに視線をやった。



人数が多くて救出不能。しかもリーダーの重戦車だけでもプロレスラー体型。

「先輩、あのマッハパンチとやらでやっつけちゃえばいいじゃないですか、どうしたんッスか!?」(エスパー、心の中で叫ぶ)



仕方ないので「先輩に何しやがんだ」と仲裁に入ったが


エスパーは重戦車に胸ぐらをつかまれ高々と吊し上げられた!

万事窮す!場内騒然!






その時、警官らが場内に入ってきて重戦車は連行され、うちら三人は助かったのだった。