月夜のモンスター

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エスパーが20歳頃



横浜市戸塚区の丘陵地に住んでいた。

近くには今は閉店したドリームランドがあった。



ちょっとした山の中で、40代の同僚のH氏と同居していた。



藤沢の自動車工場に勤め、スポット溶接の仕事をしていた。





毎日のように残業があり、夜9時頃帰路を急いだ。




寮に帰るには街灯のない山道を通らないとならず、それが嫌だった。



暗い山道。



こんなところに何か出てきて襲われたらイヤだな・・・





びくびくしながら早歩きしていたら




背後から「ガオーッ!」と叫び声が!





振り返ると、月明かりに照らされたモンスターが走ってきた!!





黒く大きな野獣!






俺は生きた心地がせず、全速力で走って逃げた。





崖で足を滑らせて転がり落ちた!




立ち上がると住居の灯りが見えた。寮だった。




崖から転がり落ちて泥だらけになり命からがら帰り着くことができ、ホッとした。





20分くらいしたら先輩のH氏も帰宅した。





「伊東君何があったんだね?」心配しながらも少し笑っていたので




先ほどのモンスターの正体はH氏だったのでは?と思った。





小柄な人だが大きく見えたのは

着ていた黒いジャンパーを翼みたいに目一杯広げたのだろう。






しばらくガチガチ震えが止まらなかったが、先輩のイタズラだったかもしれないとわかるとはらがたったのだった。