宝塚受験生だった39

いよいよ試験最終日…


個人面接だ。




元気に頑張ろうと思っていた。



自分の番が来た。




個人面接の時は、一人仮本科生の方が付き添いで立っている。



香翔さんだったので嬉しかった。




私は胸を張って颯爽と印のある先生方の前まで小走りで行った。

『〇番、17才、170センチ、〇キロ、栃木県出身、2回目!』

前に貼ってある紙に書いてある質問に答える。





……………




一瞬沈黙して、小林公平先生が口を開いた。


『試験はどうでしたか?』

チャミ『緊張しましたが、精一杯頑張れました!』

『中学校、高校では部活は何部にいましたか?』

チャミ『ずっと演劇部にいました!』




なるべく姿勢がきれいに見えるように、お腹を引っ込めて笑顔で立つ。




『印象に残った作品はどんな作品ですか?』

チャミ『白雪姫です!』


『どんな役をしましたか?』





私は、突然冷静になった。

印象に残るように答えたい!

チャミ『はい!周りのみんなが小人に見えてしまうくらい、私の背が高かったので、私が白雪姫役をいただき、みんなには小人をしていただきました!』




先生方が思い切り笑ってくれた(笑)

やったぁ!

私は手応えを感じていた。







ところが教室を出たとたん、血相を変えた香翔さんが大慌てで私に言った。


『今間違えたの分かってた!?!?』



『え?!!!?』