孤高のセミ

10月も半ばに差しかかろうとしているのにセミが鳴いていた。


きっともう仲間たちはいないだろう。


繁栄の季節はとうに過ぎ、今はただひとり、終わりの時を待つ。


静寂に咆哮を響かせて。


生きた証を空に刻んで。