窪は切ない夢を見る18『ブレーン登場?』

という訳でまだ7時過ぎですが六本木にやってきました。



しかし…女性に告白するなんて初めてですからね。



「なんて言ったらいいんだろうなあ」



そうだ!



優秀なブレーンに電話して聞いてみますか。



「えーと携帯番号は…」



おっ!



かかりました。



「もしもし!」



「あの、窪ですけど」



「窪さん!?」



「あ、あの、ちょっと恋愛で相談したい事があって…」



「今ちょっと人の命が2つかかった交渉を“この電話”で交互にしてるんだ、落ち着いたらかけ直すからごめん…ツー…ツー」



「きれちゃった…」



相変わらず忙しそうですねぇ。



さすがコントローラーだなあ。



ファミコンでもソフトを変えてもコントローラーは同じですからねぇ。



それだけ忙しいんでしょうねぇ…。



「ファミコンには競灰鵑あるけど匠君は1人しかいないからなあ…大事件なのかなあ…」



アタシの恋愛も負けないくらい大事件なんですけどねぇ…。



なんてったって人生初の告白ですから。



キャバクラ嬢なんかと付き合えないと思ってるみんなをギャフンとかツーフンとか言わせてみますよ。



とりあえず近所で一杯飲んで店が終わるところを待ってようかなあ。









―――4時間後。







そろそろ彼女の店、終わりますね。



さすがに店で告白する訳にはいかないですから。



「そこの電信柱の影で待ってようかな」




なんて…言えばいいんでしょう。



「アタシと…結婚して下さい」


は直球すぎますかね。



「毎朝アタシの右足親指をさすってください」


とか?



「君の作る未来をずっと一緒に見ていたい…いや、こりゃ歌の歌詞だったな…」



お!



ネオンが消えました。



いよいよ…降りてきますね…。



胸がドキドキしてきた…。



「階段登った時みたいだ…」



お!



ネオンが消えたからいよいよ…



「ん? 痛風じゃねーか」



ぞぬみ!



嫌なタイミングで…。


「や…やあぞぬみちゃん…もう仕事終わったの?」



「早上がりして友達と飲んでたんだよね。ナニしてんの?」



「…いや…」



「ハハーン…真由美に告白でもするつもりだね?」



うっ!



鋭い…



怪獣のクセに…。