窪は切ない夢を見る12『女子力アップ?』

という訳でうまいこと? 解放されましたよ。



市川からは家のある本八幡までは一駅ですけど、散歩しながら帰る事にします。



「それにしてもしずちゃんに助けられるとは…本当に運命だったら嫌だなあ…でも助かってるし…ああ〜もう」



「そこの地蔵」



この声は…



「あの時の占い師のおばさん!」



ハローワークの帰りに声をかけられたマツコDXそっくりのおばさんです。


あの時はよくわからない事を言ってたけど結局は後で仕事も見つかったし、占いは当たったんですよ。



「いきなりおばさんとは失礼な。その顔はなんか悩んでんだろ」



「なんでわかるんですか!」



「悩んでる顔をしてるから」


「そりゃそうだ」



という訳で、昨日からの出来事を話してみました。



「アタシの女子力、アップしたんですかね。ここまで女性には縁がとことん無かったんですが…」



「まず…女子力ってなんだよ気持ち悪いね。女運だろ。それにキャバクラの女に良いこと言われて女運の中に入れるのが相当間違ってるね」



「ええっなんで!」



「…それ聞くの?」



「いや、そりゃあアタシだって行くまでは詐欺の集団くらいに思ってましたけど…」



「行ってからはなお思え」



「でもぞぬみはともかく真由美ちゃんはいい娘…」



「ハア…馬鹿は死ななきゃわかんないかね。アンタにまともな女運はない。付き合うならお前の嫌いな太った女の方がいいって事だけは言っとくよ」



「相変わらず嫌な結果を…」



「わかったら二千円」







『3月3日』



いやあ、あの占い師、またまたひどかったですねぇ。



昨日なんてよく考えたらただの助言じゃないですか。


二千円損したなあ…



“ジャジャジャーンジャンジャンジャンジャーン”(暴れん坊将軍のテーマ)



お、宇佐美さんから電話だ!



「ハイもしもし窪です」



「わかりますから名乗らなくてもいいですって」



「宇佐美さん、昨日は記憶無くしてすいませんでした。あんまりにもあそこの店の人が遅い一気飲みだったんでつい…」



「その事なんですが…あまりにもサパーでの心意気が似合ってたんで、漫画用の職業をサパーの従業員にしてみたらどうかと思って」



「でもやった事ないですよ?」



「だから体験入店してみませんか?」



「ええっ!」