窪は切ない夢を見る08『天敵VS痛風』

「真由美ちゃん、サパーって何?」



「ホストクラブみたいに男性が接客するところで、キャバクラのお店終わりのアフターで多く使う場所です。私はあんまりいかないですけど、泰明さんと一緒なら…」



男が接客?



ホストみたい!?



それは…アタシにとっても危険な…香りがしますね…


カツアゲされる可能性もあるしな…







でも!







男たるもの!







真由美ちゃんを危険にさらすわけにはいきません!



「僕が守ります!」



「ハ…イ?」






―――――そしてさらに二時間後。






アタシと宇佐美さん、真由美ちゃんと宇佐美さんが指名していたぞぬみちゃんの4人は六本木の薄汚いビルの前に立っていました。



「ここがサパーのビルか…“タイガー”っていう店名がすでに強そうだ…」




「泰明さん、顔が怖い…」



「なあに、戦に行くときの男の顔はこんなもんだよ(ニヤリ)」



決まった…いつか言おうと思っていたこのセリフ、スルッと出てきましたよ!



まさに運命の導き!




「導かれし者たち…ってなんかあったな」



「ドラクエ?」



「おおさすが編集。ちなみにサパーは“大丈夫”ですか?」



「あの…何を心配しているのかもはや想像がつかないんですけど…」



と、エレベーターが開きました。





「♪♪♪♪♪♪♪!」




うおっ! 




うるさい!



「こりゃ人が死んでも誰も気がつかないな…」



「そういう事を心配してたんですか…スラムじゃないですから大丈夫ですよ…」



「あ! 聞こえてました? さすが編集!」



「普通の人でも聞こえますから!」



「いらっしゃいませ王様二名と王妃二名様!」



ムウチャラい…



チャラ山さんと同じくらいチャラいなここの人も…



「窪ちゃん飲みなよ!」



「おおぞぬみちゃん、酔っ払ってるね!」



「は?」



「え? 目が座ってるから…違うの?」



「そうじゃなくて、私の名前なんつった?」



「ぞぬみちゃん」



「あたしのぞみなんだけど!」



「ああっ! 怪獣みたいな名前だなあと思ってたんだよ、どうりで!」



「真由美しか眼中に無いからって、人間の名前かどうかくらいわかんでしょうがこの痛風!」



う!


この娘…苦手なタイプだ…