窪は切ない夢を見る04『痛風キャバクラへ』

「キャバクラですか…」



「窪さん行った事は?」



「あるように見えます?」



「いや…まあ経験してもらってそれを漫画に反映されるのが目的なんで」



「キャバクラかあ…怖いなあ」



「怖いですか?」



「美人が出てきて詐欺を働くんですよね…」



「そんな大袈裟な!」



「まあ命までとらないのはわかってますけどね」



「なんだか認識にズレがあるような…」



「よしどうせ財産も無いし! 飛んでみますか! カツアゲで男にとられるより女の子に騙し取られた方がマシだな、うん!」



「…どれくらい重い決意なんだろう…」






−−−−二時間後。




「このビルの四階にしましょうか」



「はい…あ!」



「どうしました」



「靴下にお金隠した方がいいですよね?」



「だから…カツアゲじゃないって…」




「いらっしゃいませぇ!」




「わっびっくりした! 宇佐美さん、いきなり男が!」



「スタッフは男ですから」



「宇佐美さん、今日はどうしますか?」



「僕はのぞみちゃんを指名で。窪さんは初めてだからフリーで。窪さん、彼が店長の中山君です。良かったら名刺を」



「よろしくお願いします中山です!」



胡散臭い人だなあ…こういうのを


“チャラ男”



って言うのはテレビで観て知ってますよ。



「じゃあ真由美ちゃんとのぞみちゃん入りま〜す」


うおっ!


来ましたよ…魔物が!


大きな目に細い手足…会ったことはないけどモデルってこんな感じでしょうね。


顔も…テレビに出てもおかしくないな。


目は漫画みたいに大きい…


ドンピシャタイプとはこの事ですね…


警戒しなくては…。



「こんにちは。窪さんはどんな娘がタイプなんですか」



「それは言えない!」



「え? じゃあ嫌いなタイプはどんな娘?」



「太ってる人」



「それはこの店にはいませんけど…私はあんまり気に入らないみたいですね…」



「そんな事ないです! けど」



「でもなんかガードが固いというか…」



「だって騙されないようにしないと」



「騙さないですよう」



と、さっきの人が様子見にやってきましたよ。



「窪さんいかがですか真由美ちゃんは?」



「騙されませんよチャラ山さん」



「…チャラ…山…?」