書くということ後編

小説を書く。


皆さんはどんなメリットやデメリットがあると思いますか?



まず、メリットというかプラスに考えている事として、アンカーであるだけに読者に気を使うだけでいいという事が挙げられます。


始める時に漫画家さんや演者さん、監督を説得・説明しなくてもいい訳です。


他者の意図が入るのと入らないのでは仕上がりは偉く違いますからこの点が楽。



しかし、デメリットもまた同じアンカーならではです。


ダイレクトに読者に読まれるため、とても緻密に仕上げなくてはならないのです。


同じくダイレクトに読者に読まれる雑誌の記事などは、文字数も少なく起承転結もそこまで重要ではない上に、基本的には記事にする物があるのが前提。


つまり小説は

“ごまかし”


“やっつけ”


が効かないのです。


他のほぼ全ての仕事は大なり小なりごまかしがきくんです。


小説を書き始めてそれは強く感じました。


携帯小説を書いている方々はこの点を理解しないまま書いている場合が多く、それがプロとアマチュアの違いのような気がします。


やっぱり仕事でやっている作家は精度が高いんですよね。


携帯小説が売れたからと他ジャンルに乗り出した方々が、あまり高い評価を受けないのは、刺激的な言葉だけで読者を引きつける(つまり緻密に話を重ねていない)方法論しか持っていない人が多いからです。


「誰か師匠がいて教えてあげればいいのにな」


なんていつも思っています。


以前あとがきにも書きましたが

『ショートや読み切りはシチュエーションや場所を限定すると比較的簡単に話ができる』


『悲しい話と怖い話はジワジワと表現する』


など、プロのエンターテイメント制作にはいくつも法則があり(上の2つは小説以外の映画や漫画でも通用します)、これを理解せずプロとして普遍的に認められるのは難しいと言えるでしょう。


厳しく言えば一発屋は一発屋に終わるだけの理由があるという事です。


僕は文章の世界を技術の世界だと思っておりまして、才能ではなく後天的に身に付けた技術でもなんとかなると考えています。


17才から始めたこの仕事は、一生かかっても極められない奥の深さがあり、このキャリアを持ってしてもなお探求・発見の毎日を送っています。


という訳で真面目なコラムを読んで頂いてありがとうございました。


明日からはまた普通に小説で