終着駅14『ひとりぼっち。』







………………………。












…………………………。










何も、考えられなかった。










考えたら、気が狂いそうになるよ。












癌宣告されて以降の僕はあまりにも辛い出来事にいたぶられてきた。













僕はどうせ死ぬ。











それはいいんだ、仕方ない。












だけど……さっちゃんまで死ぬ事なんてなかった。









それだったら僕が変わりに彼女の死を受けたかった。











どうせ死ぬから。













僕は、このまま死ぬべきだ。













あと1ヶ月半でも2ヶ月でも…もう生きていて楽しい事が無いのはわかってる。









このまま2ヶ月生きるのは辛いよ…。













ならばいっそのこと今…












「にゃーん…」













「みっちゃん!?」











ドアの外から猫の鳴き声がした。










みっちゃん!











ドアを開けると、そこにみっちゃんが血を流し横たわっていた。











足が折れていて…ぐったりしている。












「みっちゃん…車に…跳ねられたのかい?」






さっちゃんが死んだのを知ったんだろうか。






来たこともない僕の家まで、励ましにきてくれたんだろうか。










どうやって来たかは本当に謎だ。



僕が死のうと思ったタイミングで…




でも今はみっちゃん自身が、もう息を引き取りかけていた。












「みっちゃん! みっちゃん! みっちゃん! わあああああ! うわああああ!」











「にゃー…」









僕の顔を見て安心したのか、腕の中でみっちゃんは息を引き取った。










その瞬間、僕にはみっちゃんがにっこりと笑ったように見えた…。








「僕の家に来なきゃ死ななかったかもしれないのに…なんだよこれ!」













「こんな人生ありかぁ! くそお!」








その時だった。







みっちゃんの手が動きそっと僕の手にふれた。










優しくいさめるように。