終着駅13『さよなら…』

一番知りたくも無い事を知ったのは、さっちゃんからメールが途切れて4日後の事だった。


この4日というもの、僕は毎日みっちゃんにご飯をあげに行き、ただひたすらにさっちゃんからのメールを待つだけ。


昔、菜摘と付き合っていた頃は、こんなにメールが待ち遠しく感じたりはしなくて…もしかして、僕も当時の彼女に対して失礼な事をしていたのかもしれない。


死を前にして、本当に人を好きになる意味を知った。


絶望の後にさっちゃんと出逢い、僕の人生は救われた気がしたけど。



半面、ただ待つだけの毎日が、僕自身のタイムリミットに近づく毎日でもあるだけに、そのストレスはかつてないものだった…。


そんな僕をKOしそうなお知らせは、メールではなく電話でやってきた。


「もしもし…僚ちゃんさんですか? 私、里美の妹ですが…」


「…はい」


嫌な予感はしてたんだ。


3日もメールが無いまま妹さんから電話がくるなんてあんまりいい知らせな筈じゃないから。


「突然ですが…姉は…今朝亡くなりました…」


「え…」


「白血病だったんです…以前から…」


「はっ…け…」


「一時的に良くなったので、普通に生活してもよくなっていたんですが、急に悪化して…」


「…」


「僚ちゃんさんと出逢ってからは、毎日あなたの話ばかりで、姉はきっと大好きだったんだと思います…」


「…」


「あなたと渋谷に行くんだ、あなたの支えになるんだって…辛い治療も頑張って耐えていたんですが…昨日夜から急に具合が悪化して…」


「…」


「ご自分の身体の事もおありになるのに、姉の…事を…考えてくださって…本当に…ありがとう…ございました…」


「あ…こ…ちら…こそ…」


「僚ちゃんさんも、どうか御自愛ください。姉のためにも…」


「は…い…」


「失礼します…」


「ツー…ツー…」















……………………。













こ………こんな………事が………あ……あって…いい………訳が………






「さ…っちゃん…」