ジ・コントローラー〜司る者粥惻殺Vsコントローラー』

「マズいね」


「なんで?」


「信じていたものに裏切られ殺されようとしたんだよ? 彼女は存在理由を否定されたんだ」


「どうゆうこと?」


「…いいから探せ! 危険な場所から優先的に! 僕は屋上へ行く!君は刃物がある台所へ!」


ここで死なれたら…屋上にいてくれよ!


僕が何故屋上を選んだか?


刃物を取りに行く場合、そこから人に見つからない場所で自分を切る。

つまり死ぬまでに2つのプロセスを経る。


比べて屋上は飛び降りれば一撃。

しかも刃物の場合はサスケでも取り押さえられるだろうけど、飛び降りの場合は言葉で説得しないといけないからね。


バアン!


ドアをワザと蹴り開けたのは音で驚かせわずかな時間すらも稼ぎたかったから。


「!」


ビンゴ!


「恵さん。帰ろうか(ニッコリ)」


こういう時はつられて相手のテンションが下がるから、普通に接するのが一番効果が高い。


「私…」


「あんなバカな教祖を信じて色々やったから死ぬって?」


「!…しかも友達まで無理に勧誘しようとして…申し訳無くて生きていられません」


「…子供の頃さ、サンタを信じてたでしょ?」


「…はい」


「サンタがいないって知った時、自分はバカだったって思った?」


「純粋だったって思いました…」


「じゃあこれも一緒だよ。君は純粋だったから騙されたんだ。これでまた一歩成長したって事」


「違います!」


「いいかい? 悲しみや苦しみだけが人間を成長させる。君が成長して嬉しく無い友達なんていないんだ。だから胸を張って帰ろう」


「でも私…こんなに騙されて…きっと世の中に必要じゃないんです」


「フフ…純粋な君が死んだらその分社会の

“純度”

が薄れるじゃないか。濁った世の中に生きなきゃならないなら僕も死ぬ」


「そんな…」


純粋で優しい彼女に使った説得ポイントは3つ。


.汽鵐燭箸い好印象のネタと同等に扱った。


⊇ゞ気貌り皆に貢献したいという逆手をとって“純度”が濁ると言って自分が生きる意味を持たせた。


自分より他人を思う気持ちが強い彼女に

“僕も死ぬ”

と口にして

「そのためなら生きよう」

と思わせた。


「だから帰ろう。これからは僕が相談にのるよ」


「は…い…」


「ん!」


その時、真矢峰がドアの向こうからこちらを見ていた事に気がついた。