かおりちゃん・後編

僕は深呼吸のあと、彼女が死ぬ前に書いた手紙をあけた…。










「この手紙が届く時…私はこの世にいないんです。





あなたの気持ちを踏みにじるような事をして本当にごめんなさい。






それだけが心残りでした。








もう遅いけど…あたしも大好きです。






ずっと一緒にいたかったよ。






ごめんなさい


ごめんなさい



ごめんなさい




本当にごめんなさい





かおり」











…涙ですぐに手紙は見えなくなった。








「う……わ…………」






……………………………




何度も




何度も




何度も




何度も






ごめんなさいって……








謝っている部分には涙の跡がいくつも見えた。








…かおりちゃんはやっぱり僕を好きだったんだ。









でも自分の命がもう尽きる事を知って…










どんな気持ちで僕に友達を紹介したんだろう。






なのに僕は…最後の一言でかおりちゃんを責めてしまった。







彼女がいったいどれくらい辛かったか、検討もつかない。







なのにもう謝る事すら叶わないなんて!!!





僕は馬鹿だ。







もう何も…する気が起きなくて…









泣き崩れ、気がついたら眠っていた。










かおりちゃん。







僕の方こそ本当にごめんね。








君がどれほど辛かったか、わからなかった事を………一生後悔するよ…。









…いつか君に天国で会ったら、謝りたいよ…。













そうしたら…また大きな目で僕を見つめて、ウインクしてくれるかな?









それまでちょっとの間…待っててね。









僕が好きなのは、君だけだから…。










ずっと。











完。