掣圏真陰流観戦

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東京・後楽園ホールに佐山サトルさんが設立した掣圏真陰流を観戦しに行った。


簡単にいうと武士道の精神を持って、格闘武術の闘いをするのだが、数々のプロレスラーも参戦していた。


この武術はプロレスのように反則、場外戦はないし、総合格闘技のようにシャウトしながらの入場もない。相撲のように厳かに入場し、試合前に刀に誓う。


試合はKO、ギブアップ、場外に出すという変則的ルールだが、勝っても喜びを表さない。


武士のように、礼に始まり礼に終わる。


いつもはプロレスをしているプロレスラーもルールに従い、厳かなファイトを展開していたが、やはり心の瞑想というか、重く沈ませて無にするというか、そのような重き心の置き所が、佐山サトルさんのようには正直まだまだいかず、若さ故か伝わり辛かったのか…というのが率直な感想だった。


プロレスラーだってアスリートだ。心を無にするのは一般人よりは日常である筈だが、奥深過ぎて、または現代社会にそれ程必要とされてないのか、無にすることが、たやすく出来なそうに見えたということは、我々なんかもっと出来ないことだろう…と思い改めてしまう。



今回は試合内容よりも、選手の心の行方を見る方が面白かった。


最終的に人間は競技の中で、相手に勝つことよりも、空間に勝つことや色んな流れにも負けない心や、己に打ち克つことの大事さを観戦していて学んだ気がする。



そのような見方をすれば、闘う選手たちは皆、格好よかった。



今、物思いに更けたり、瞑想したりと必要なくなってしまった時代だからこそ、改めて大事なことかもしれないと感じてしまったというのが感想である。



無の心には美しさがあったと発見できたような気がした。