ターニングポイント。

めんどくさくなってきたので、今日からごきげんようの挨拶はやめます。今日はターニングポイントの話。

ターニングポイント。つまり、転機。
社会人にとって、大事な物の1つです。

会社人生はまだまだ短い私ですが、
すでにいくつかの転機がありました。

けれども、会社のことをここで詳しく書くのはまずい。そんなわけで、
今回は話を広げて人生においてのターニングポイントについてお話しします。

話は私が中学生の頃に遡ります。

母親の口癖は「品格はお金で買えない」で、シモネタ的なものは一切禁止でした。

小学生の時からドリフやクレヨンしんちゃんも「下品」という母の一言により、視聴できないことがあったくらいです。

ですが中学生になったら、誰だって性に関心が生まれます。日本中の子供がそうなんだから、私だって例外にあらず。関心のあることには気が済むまで取り組む、こだわり派の私。その時も、エロを追求するために「エロ部」というものを結成しました。

活動内容は、
エロ本の入手及び共有、
AVの入手と試写会の実施、
猥談交流会などなど。
私たちは誰に迷惑をかけるでもなく粛々と活動を続けていました。

そんなある日のこと。
私立校に通う男子が、
18禁ならぬ、20禁のエロ本を貸してくれました。

18禁のエロ本と20禁のエロ本の違いは何かと聞かれると
今でもちょっとよくわからないのですが、18禁がハレンチだとしたら、20禁はハレンチ祭りってとこでしょうか。

多少アブノーマルな要素も含まれるそれは、部員の誰もが初めて目にするお宝。自慢したがりの私は部員を緊急招集しました。

「ねえ、これすごくない?18禁の上の、20禁だよ、20禁!!」

案の定、皆、口々に褒めてくれました。
「さすが部長!」と。

私はもう鼻高々です。
あなた方にも見せてあげるわよ、
遠慮しないで見ていって。おーっほっほ。

その時、とある後輩メンバーが、「先輩、これ、家でじっくり見たいので持ち帰っても良いですか」と聞いてきました。

内心「私もこれからちゃんと見たいのに」と思いましたが、そこは部長の懐の深さを見せねばです。後継の育成や部員のモチベーションなどあらゆることに配慮して、彼女にエロ本を託しました。

その時の私は夢にも思いませんでした。
この判断が最悪の結果を引き寄せることを…。





悲劇は翌日起こりました。
帰宅すると、家がまるで葬式のように静かで、暗いのです。

「おろおろ。地獄の一丁目でもあるまいし、なんだこの辛気くささは」
と思いながら、家に入ると、

リビングで母が塩をかけられたなめくじのようにふにゃっとなっているではありませんか。

「どうしたの?」とかけよろうとした私は、その場に立ち尽くしました。

母親の前にあるのは…



あるのは…!!!!!!!!!!!!!!!!




私が目にしたのは、ハレンチ祭りインフロントオブザ・母親という信じられない光景でした。


エロ本は後輩の痛恨のミスにより(痛恨すぎるだろ)、後輩の母親に渡り、後輩の母親から「これおたくの娘さんの持ち物らしいですけど!」というきっつい言葉とともに母親に渡ったことが判明。これは夢か。夢であって欲しい。

「春香ちゃん、お母さんは恥ずかしい。これ、普通のエロ本じゃないよ…。あなた女の子でしょ」

あなた、女の子でしょ。あなた、女の子でしょ。あなた、女の子でしょ。耳の中でその言葉は100万回RTされていきました。

そして、父・母・エロ本に囲まれた伊藤家の家族会議は明け方まで続き、エロ部の解散は全会一致で可決。あたりまえです。

これで伊藤家に平和が再び訪れた…と誰もが思いました。
ところがどっこい。

ハレンチ事件から一週間が過ぎた頃、私はとある噂を耳にします。



初めてその噂を耳にしたときはあまりの奇っ怪っぷりに心躍り…いえ、耳を疑いました。

それは、近所の小学校に


「ペニス部」


という部活があるらしい、という噂でした。
テニス部の打ち間違えじゃありません。ペニス部です。

活動内容は男性の急所をタッチ&ゴーすること。しかも集団で。

「最近の小学生ってすごいなあ」と私は思いました。

エロ部なんて可愛いもんじゃないか。私はその頃、妄想の中でしか男の子と喋れないくらいウブでしたから揉み逃げなどもってのほか。

「平成生まれの人たちは、大胆ね」
そんな感想を抱きながら、家路につきました。
そしたら、またまた家がお葬式状態でした。
母も、なめくじになっていました。
うわーデジャブ。

「お母さん、どうしたの!」とかけよる私。

「なんかね、小学校でペニス部っていう部活があるって聞いたのよ、お母さん」

もしや私が指導していたとでも疑われているのでしょうか。

「私、全然関わってないよ!」

とんだ誤解だし。冤罪もいいとこだし。私、心入れ替えたし!

「うん、それがね」と母親はうかない顔で続けます。








「部長が優香ちゃんらしいの」

…。






優香ちゃんって優香ちゃんって、そりゃ、ザッツ・マイ・シスターではないですか。嗚呼、妹よ…。



「春香ちゃんはひどいエロ本持ってるし、優香ちゃんは変な軍団の部長だっていうし、もうアンタたちは揃って何なの!お母さんは恥ずかしい…。一体どんな育て方したのって思われるわ!!」


ごもっとも。ごもっともです。

私が母だったらもぐらになって地中深くもぐって、もう戻りたくない。一生ミミズ食べて生きていくからもう私を日の光に晒さないで…。そんな心境。

ごめんねお母さん…。

その日、「私のせいで、母のしつけが悪いと思われたくないっ!」と心の底から思いました。

奮起した私は、「リメンバーエロ本」とばかりに、猛勉強。

結果一年後、当時の偏差値では到底受からないはずの慶應義塾湘南藤沢高等部に合格

それまで「受験」という言葉すら知らなかったアホアホの私を支えたのは、エロ本が崩したプライドと母への罪の意識でした。

今日も私は唱えます。
リメンバー、エロ本。



今日はこの辺で。ちゃお。

 
  • コメント(全15件)
  • kureiru 
    8/29 03:36

    初見ですいませんけれども
    激しい体験してたんですね(・ω・`)
    微妙に羨ましいです
  • ЯyuTaro 
    8/29 03:42

    初コメです
    面白

    わかるなぁ〜その好奇心
    自分の周りでも いましたっというか その1人でしたね
  • ta− 
    8/29 06:27

    感動的なお話でした
  • みこ 
    8/29 06:41

    面白い。面白すぎます。

    性への興味を、部活にしてしまうなんて。そして、受験に励むきっかけが、そんなユニークな事件だったなんて!

    でも、お母さん、ショックだっただろうな。…と思いつつ、もぐらのくだりが面白くて、読み返しては笑ってしまいます
  • ギース 
    8/29 06:45

    おひさです


    はあちゅうさん…

    相変わらず切れ味鋭いです


    今回も落ちになっている妹にも興味が出てきました。
    (^。^;)
  • ヌーペ 
    8/29 10:35

    姉妹そろってスケールの大きさにびっくり!

    破天荒なおてんばさんなんですね〜!

  • しの 
    8/29 13:00

    あはは

    そういうモチベーションも、ありなんですね。
  • ちゃる@ちょい多忙☆星柄寝袋No.671☆ 
    8/29 13:24

    20禁インフロントオブ〜も想像するとリアルな光景が(うなだれる母とその向こうにみたいな)。。。タッチ&ゴーが集団で実施される光景を想像するとかなり笑える。これホント2時間ドラマとか映像にしたら面白そう。両部長、短期間にオームラン打ち込みすぎです(笑
  • 桜川 明竜/shindra 
    8/29 18:02

    凄いな、君は

    エロ本、エロビデオを親に見つかるのは
    (主に男にとっては)通過儀礼ですが、そのシチュエーションは凄すぎる

    その頃から、カリスマだった訳ですね。

  • ぐるたぴ 
    8/30 03:40

    家がお葬式、母がなめくじ…なんとなくわかる(笑)
    壮絶すぎる過去もさることながら
    はあちゅう本当に文才スゴイ!記憶に残る…
  • こざっく 
    8/30 15:06

    硬式か軟式かの違いも極めて重要かと思われます。

    それにしても、SFC後輩がエロ部とは……。
  • こーさか 
    8/30 15:25

    小説化、そして映画化して下さい♪♪
  • たく 
    9/12 16:20

    グリーにこんな素敵な人がいたなんて

  • めめ 
    11/26 22:59

    たまたまこの日記を見ました、いきる勇気が沸いてきました
  • かず 
    12/13 23:19

    俺は男です。あなたの家も知ってます。
    今度家うかがいますのでやっちゃいましょうh

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