鹿野淳さんレコメンド

雑誌「MUSICA」編集長の鹿野さんより新曲「未来記念日」に寄せて文章をいただきました。ここで全文掲載します!(ちょっと長いですが是非!)
そして読みながら是非新曲楽しみにしてもらえると幸いです。
マネージャー山田
 
 去年の数々のリリースとライヴによって、榎本くるみの話題と影響力は、遂にメインストリームにまで及ぶものとなった。僕はラジオや雑誌という「ひとりっきりで楽しみ考える」メディアで多くの仕事を手掛けているが、そういった媒体に寄せられる榎本くるみへのリアクションやメッセージは、信じ難いほど大きなものがある。しかも、圧倒的にシリアスなものばかりだ。「ひとりで生きるということの強さと弱さ」、「あなたを感じることによって自らを感じる、自らを見つめることによってかすかに見えてくるあなたと世界」……そんな彼女の音楽と姿勢に対するディープな共感と信望は、実は特筆に値するほど深く大きく広がっている。メディアがこの時期に安易に語る「今年くる人」というレベルとは、リアリティが異なる場所で榎本くるみの音楽は強靭な磁場を描いている。
 自我が芽生えることは、すなわち不安と弱さを覚えることである。だからこそ僕らは大抵の時間、希望と幸福を目指しながらネガティヴな感情ばかりに襲われている。榎本くるみは、その不安と弱さを露にしながら、哀しいほど切実な「よろこびへ向かうための歌」を歌う。その生々しさを、これだけの「琴音」とも言えるほどの透き通った美声で歌う彼女の歌は、リスナーにとって「ほんとうのことを、最も綺麗な音で表すもの」なのだろう。
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 新しいシングルは、2曲とも「未来」というテーゼが支えている曲である。メインは“未来記念日”、カップリングは“昨日の未来”。彼女のシングルとして、今までの中で最もムードが明るく、白い翼を羽ばたかせて軽やかに歌っているような曲だ。
 しかし両方とも、「明日」という前だけを見つめているわけではない。むしろ逆である。過去を振り返り、大切なことが何だったのかを思い出したり確認したり気付いたりする――そのための勇気や前向きさを手に入れるための「未来」という、来るべき力。涙から生まれる笑顔、過去から導かれる明日を歌う榎本くるみの、本質的にして最もポップな曲が今回のシングルである。
 
「自分にとって大切だと思える人に出会えたから、それを機に、この歌を歌う時が来たのかなって思っていて。今まで実感がなかった、でもずっとそばにいてくれたっていう人の存在に気がついたからこそ生まれた曲だと思ってます。大切な人を探すために歌い始めたわけじゃないんですが、徐々に歌を書こうと思ってこの職業に就いたりして、いろんな意味で探そうとしてやってきた結果がその人に伝わったのかなって。人と深い話をして凄く謙虚になったというか。そういう出会いの結果、いろんな人達に謙虚な曲を伝えることができたのかなって思ってます」
◆ここ1年間でライヴや、いろいろな出会う機会が増えて、自分を曝け出す努力もしたと思うんです。そして自分の音楽をシリアスに受け止めてくれるリスナーの顔も見れたと思う。そういう中で何を得られたと思いますか?
「……気が抜けなくなってきた(笑)。……自分で言うのもなんだけど、真面目なんです。人を笑わせてやろうとしたりするのが……凄く苦手なタイプなんで。だから真面目に取り組むしかないなって思ったんです。音楽に対してもいちいち考えちゃうんで、それは曲にも表れてるのかなって思ってて。たまにそれで自分自身も潰されそうになるんですけど、こういう性格のせいもあって音楽が生まれて……。私は、しゃべってても伝わらないことがあるんですね(笑)。だけど、歌ってる時には伝わったりする。信じられないところがあるんですね、この歌声が自分から出てくる声なのかどうか。だから『この声や歌は、もしかしたら頂きものなんじゃないかな』って思う時が凄くあるんです。普段しゃべっていて、魅力的な声だと思われたことないし(笑)。自分の心が全部歌に表れているのであれば、チャンスをもらったのかなって思います。もっと努力して一生懸命やってる人がいっぱいいるのもわかってるし、そう考えると付属品を頂いたのかもしれない。そのおかげでチャンスがいっぱいもらえたから、本当に一生懸命頑張って行きたいなって思います。“未来記念日”は自分を好きになった結果、様々な人の顔が見えてきて、その人達のために何かができるっていう気持ちが入ってるからいい曲だなと自分で思ってて。私にとってそれは理想なんです。やっぱり、これからずっと生きて行く中で探して行かなきゃいけないのは、自分かなって思ってます」
 
 今年の榎本くるみは、さらに歌いたいことがあるという。彼女の歌の一曲一曲は一つ一つの人生と呼べるほど、言うなれば「血判書」のようなものなのだが、その「誓いの歌」がさらに大きな音のサークルを描く年になりそうだ。
 この音楽はメッセージである。「生きることはメッセージだ」ということを歌う、一番のメッセージだ。
 
「確かに、血が流れてるんで一曲一曲はある意味怖いんです。きっとリスナーもこの曲を聴いたら『もう無理! 無理!」って言う人もいるかもしれないし(笑)。ちょっと近付きたくないっていう何かを持っている作品ではあるなと。何故なら、自分の気持ちを常に清く持って行かないと自分が潰れちゃうような曲が毎回自分の目の前にずっとあるような状態だからだと思うんです。これだけ自分が鏡みたいに毎日音楽に照らされてるわけだから、しょうがないですね(笑)」 
鹿野 淳(MUSICA)

 
  • コメント(全8件)
  • うぉ〜た〜めろん 
    1/31 16:55

    はじめ

    くるみさんの美声を生で聞いてみたいと思いました。
    心のカタチ
    .愛すべき人
    いたら涙するやろな

    関西でされる時必ず会いに行きますね


  • 瑠海 
    1/31 17:54

    情を、言葉にして、相手に伝えるって、凄い事ですよ


    手く伝えられて、いるのか少し、心配で

    は愛されて、痛みを知り、別れても出逢い、喜びを心に刻むんだよ

    ては學びです

    から何時も、綺麗な心に引かれるのです


  • ニック 
    1/31 18:15

    すごいなぁ…としか言いようがない…

    今僕が言いたい事上手くまとめれません

    それくらいこの文章に感銘を受けました_/ ̄(、ン、)_
  • ふぅ 
    1/31 20:04

    くるみちゃんのライブを始めてみた、昨年の10月にあったリキッドルームを思いだしてまし

    鹿野さんも〜

    自分が好きな音楽をこんなに表現できるって素晴らしですね

    読んで、とにかく、新曲への期待
    ますます高まりまし

  • SATO-P 
    1/31 20:26

    偶然出会ったライブ会場。
    あの日、くるみちゃんの笑顔を見た覚えは全くありません。
    でも、声・詩・メロディー・強い視線に惹かれ
    鳥肌が立ったのを思い出しました

    これから更に多くの人と出会って
    人間・榎本くるみが大きくなるでしょう

    そして更に素晴らしいアーティストになるでしょう。
    これからの成長が本当に楽しみです。
  • いた 
    1/31 23:38

    くるみさんの歌はホントくるみさんの思いがズドーンと心に入ってきますよ。自分の気持ちを素直に伝えたいって思いが伝わってきますよ。
  • 雨降り恒ちゃん 
    2/1 23:43

    難しい話で頭がショートしました
    るみを聴いて治そう

  • ♪にぃ♪ 多忙につきグリ休気味デス。 
    2/6 01:05

    るみchanの命の音
    の、私だけじゃなくみんなの命の糧になってますよぉ〜ん
    きてる歌をありがと

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